JR東日本新潟支社は16日、新潟県・庄内エリアデスティネーションキャンペーンに合わせ、新観光列車「海里(KAIRI)」の運行を開始すると発表した。4両編成のディーゼルハイブリッド車両(HB-E300系)を新造し、新潟~酒田間での運行を予定している。

  • JR東日本の新観光列車「海里」エクステリアデザイン(イメージ)

新観光列車「海里」は新潟県および山形県庄内地方の豊かな「海」「里」を列車名に入れ、「新潟の食」「庄内の食」と「日本海の景観」をコンセプトに、地域の魅力を感じられるような食事を提供する。エクステリアは「夕日」と「新雪」のダイナミックな融合をグラデーションで表現し、新潟の新たな風景の創出となるようなデザインに。4両1編成の定員は86名(1号車30席、2号車32席、4号車24席)とされている。

インテリアは屋外の光を映し込ませ、風景との一体感をつくることをめざしたデザインに。1号車は2人掛けのリクライニングシートを配置し、広々とした空間でくつろぎつつ、日本海や越後・庄内平野、出羽三山といった景観を楽しめる。2号車は全席4人掛けのコンパートメントシートの車両。座席を引き延ばすことでフルフラットシートとしても使用でき、足を延ばしてくつろぐことも可能だという。

  • 1号車はリクライニングシート(30席)、2号車はコンパートメントシート(32席)を配置した車両に

  • 3号車は売店・イベントスペース、4号車はダイニング車両(24席)となる

3号車は「新潟の食」「庄内の食」をメインに提供する売店と、食と景観の旅を演出するイベントスペースを設けた車両。4号車は「新潟の食」「庄内の食」を存分に堪能できる2人掛け・4人掛けの座席を備えたダイニング車両となる。なお、「エクステリアデザイン、各号車のインテリアデザイン、車内レイアウトはイメージです」(新潟支社)とのこと。

新潟・庄内の食と景観を楽しむ新観光列車「海里」は、2019年10月から始まる新潟県・庄内エリアデスティネーションキャンペーンに合わせ、新潟~酒田間で運行予定。同列車の運行をきっかけに、「地域の皆さまと共に地域全体の活性化と地方創生に取り組んでまいります」と新潟支社は発表している。

  • 新観光列車「海里」の車内レイアウト

  • 新観光列車「海里」の編成図