10月27日公開の映画『殺る女』の完成披露試写会が3日、東京・池袋のシネ・リーブルで行われ、知英、武田梨奈、宮野ケイジ監督が出席した。

映画『殺る女』の完成披露試写会に出席した宮野ケイジ監督、知英、武田梨奈(左から)

2016年公開の映画『夢二 愛のとばしり』で世界的な評価を受けた宮野ケイジ監督のオリジナル作品となる本作は、幼い頃に家族の命を奪われた女・愛子が殺し屋となり、犯人を探そうとする復讐劇。主人公の愛子を知英、孤児院育ちで組織の鍵を握っている看護師の加賀由乃を武田梨奈、由乃の兄で元暴力団員の加賀俊介を駿河太郎がそれぞれ熱演している。

本作で2度目の殺し屋を演じた知英は「今まで演じてきた役の中で、この役が一番セリフがありませんでした。覚えなくてラッキー! と思いました」と茶目っ気たっぷりで話しつつ、「現場では悲しみや苦しみを目の演技で表現しなくてはいけなかったので、監督に助けてもらいながらキャラクターを作っていきました」と宮野監督のサポートに感謝した。対する武田は、劇中で孤児院育ちの看護師役で、普段の笑顔とはかけ離れた心の闇を抱えたキャラクターを演じている。「撮影1カ月前からいろんな闇を考えながら毎日を過ごしていました。普段タバコを手にしないんですが、吐きそうになりながらもタバコを吸ってたのが苦しかったですね(笑)」と振り返った。

知英と武田が出演した本作では、共演シーンはなく、この日行われた舞台あいさつの前に初めて会ったという。武田の印象を問われた知英は「可愛いです! 可愛いし、この素敵な笑顔に惹かれちゃいますよね。この笑顔見て下さい」と観客に武田のキュートさを訴えながら「アクションのイメージでしたが、実際はか弱い感じでとても素敵な女性ですよ。こういう面もあるんだと思って新しい発見でしたね」と好印象。対する武田は「天然記念物のようで、透明感もあってお芝居もできてダンスも外国の言葉もいっぱい喋れて性格もすごく優しいんです。悪いところが1つもなくて悔しいですよ」と褒めていた。映画『殺る女』は、10月27日より全国公開。