女優の吉田羊が、カンテレのドキュメンタリー番組『2人のママにひまわりを~特別養子縁組で結ばれた家族~』(24日15:50~17:53 ※関西ローカル)で、ナレーションを担当する。

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吉田羊

番組では、奈良県橿原市の樋口さん一家に密着。不妊症に悩み、治療を続けたものの、実の子を出産することができなかった樋口さん夫婦は、特別養子縁組により赤ちゃんを迎える決断をした。吉田はこのテーマに対し、「妊娠・出産にまつわるドラマに出演したこともあり、養子縁組という選択肢についての理解が深まればいいなと思い、ナレーションを引き受けましたが、実際には簡単な題材ではなく、視聴者の感情をミスリードしてはいけないなと、すごく難しかったです」と感想を語る。

妻・藍子さんは4歳の息子に対し、「もう1人、ママがいるんだよ」と、産みの母がいることを伝えている。日々の成長の中で、少しずつ変化する息子・いっちゃんの表情を見て、吉田は「いっちゃんが、実母の写真をじっと見ているシーンは特に印象的でした。何かを思って、何かを感じているシーン。彼の、写真を眺める目線を見ていると、まだ小さい男の子ですが、何かを感じて生きているのだなと、グッとくるものがありました」と印象を述べた。

その妹・みぃちゃん(1歳)には、生まれつきダウン症がある。養子縁組の際、託される赤ちゃんがダウン症だと聞いても、藍子さんの引き受けることに決意が揺らぐことはなかったという。

しかし、夫側の両親は、病気の大変さを背負うことや、将来いじめにあうのではないかと心配し、毎日のように話し合いの日々が続いた。「病気だからといって引き受けないという選択肢はない」という藍子さんと、「大変なことが分かっていて苦労を背負うことが心配」という祖父母。双方の意見について、どちらの考えに近いかと尋ねられた吉田は「当事者になってみないと分からないことですよね。こういう現状を知らずに判断していることもあるかもしれない。みぃちゃんが笑顔で過ごしている姿、それに尽きるのかなと。こういう『家族のカタチ』もあって、みぃちゃんがこの家族に出会って幸せであるということが伝わればいいかなと思いました」と、悩みながら答えていた。

血のつながりのない4人が、命を受け止め、環境を受けとめ、ひとつの家族になっていく過程を追いかけるこのドキュメンタリーを通して、吉田は「まずはとにかく見ていただいて、すぐに答えはでないかもしれませんが、一つの“家族が生まれる瞬間”を見届けていただきたいなと思います。きっと、“何か”を感じていただけるはずです」とメッセージを寄せている。

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