9月8日にNHK総合で放送される『NHKスペシャル 未解決事件 File.07 警察庁長官狙撃事件 第2夜 実録ドラマ』(21:00~22:30)の試写会が4日、東京・渋谷の同局で行われ、國村隼、イッセー尾形が出席した。

『NHKスペシャル 未解決事件 File.07 警察庁長官狙撃事件 第2夜 実録ドラマ』の試写会に出席した國村隼、イッセー尾形(左から)

グリコ・森永事件やオウム真理教、尾崎連続殺人死体遺棄事件など、社会に大きな衝撃を与えた事件を徹底検証し、数々のスクープをもとに事件の教訓を問い続けているNHKスペシャルの『未解決事件』リリーズ。第7弾となる今回は、1995年に発生した警察庁長官狙撃事件をひも解き、第2夜の8日に放送される実録ドラマでは國松孝次警察庁長官(当時)の狙撃に関わった可能性があり、別事件で服役中の老人・中村泰(イッセー尾形)を、警視庁警部・原雄一(國村)が追求する、というストーリーとなっている。

原警部役の國村は「面白いと思ったんですが、私は再現ドラマに興味がないんです。監督から"再現ドラマを作るつもりはない"と言われ、原雄一と中村泰という人間の事実を追うのではなく、彼らの変化を描くことで再現ドラマにはならないと思いました」と振り返り、「イッセーさんとは初めてご一緒させてもらいましたが、楽しかったですよ。何が出てくるか分からない面白さがイッセーさんにはあって、ドラマって予定調和の中でやっているはずなのに、ドキドキしました。ご一緒できたことは何事にも代え難いですね」とイッセー尾形を絶賛。イッセー尾形も「國村さんは全部を受け止めてくる大きな存在でした」と感謝しつつ、「國村さんを例えたら、航空母艦だと思いました。僕は航空母艦から飛び立つ戦闘機。僕が飛び立って攻撃し、でも結局航空母艦に帰還するという不思議な関係でした。狙撃に出かけた時は早く留置所に帰って國村さんに会いたかったですよ」と笑いを誘っていた。

今回のドラマでは、実在の人物を演じた國村とイッセー尾形。実在の人物を演じるポイントとして國村は「今回に限らず歴史上の人物を演じる時は、御本人がどうかということをベースにしません。むしろその人物のエピソードを聞いて、僕がその人に対して抱いた印象がベースになります。脚本のイメージを自分なりになぞる、そんなアプローチでしたよ」とコメント。一方のイッセー尾形は「中村氏の場合は再現する材料が写真と苦情の電話の音声しかありませんでした。2つだけではやっていけないので、なし崩し的になりましたよ。後は即興でした」と回答していた。