フジテレビの10月改編説明会が3日、東京・台場の同局で行われ、10月からスタートする新番組『超逆境クイズバトル!!99人の壁』(毎週土曜19:00~)の演出を担当する同局の千葉悠矢氏が、レギュラー化にあたっての考え方を語った。

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    『99人の壁』MCの佐藤二朗=フジテレビ提供

現在放送中の『さまぁ~ずの神ギ問』の後番組として編成される同番組は、四方を囲んだ99人の群衆“ブロッカー”に対し、たった1人の“チャレンジャー”が「自分の得意ジャンル」という武器でクイズバトルに挑むもの。5問連続正解で、賞金100万円を獲得できる。同局バラエティ制作セクション・第二制作室の社内公開プレゼン大会で、当時入社2年目の千葉氏が優勝して番組化された企画で、3回の単発放送をへてレギュラーに昇格する。

昨年12月31日(10:00~10:55)に放送された第1弾の視聴率は2.9%、今年4月5日(22:00~23:34)の第2弾は5.8%、8月15日(19:00~21:00)の第3弾は4.3%と、決して合格点とは言えない数字だが、毎回SNSを中心に大いに盛り上がり、フジテレビの番組審議会などでも高評価で、将来性を見込んでレギュラー化に踏み切った。問題作成は、1人5問+予備2~3問×100人分で1回800問程度と膨大な量になるが、レギュラー放送での運用もめどがついたようだ。

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フジテレビの千葉悠矢氏

千葉氏は「レギュラーにしてくれたフジテレビの度胸を感じます。視聴率は課題ではあるんですけど、企画の質を主語にして、そこだけは落とさず、視聴者の方にもがっかりされないような番組作りに取り組んでいくしかないと思っています」と意気込みを表明。

レギュラー化にあたっての改善策として「ちょっとルールが分かりづらいところが課題で、途中から見て今何が行われているのか分からないところもあったりするので、まずはルールを丁寧に説明するとか、データ放送で(ルールが)見られるとか、そういうことを工夫していければ」との考えを示した。

また、同番組の参加者はほとんどが一般視聴者であり、同局ではかつて『クイズ$ミリオネア』でチャレンジャーを一般視聴者から、芸能人中心に変更してから軌道に乗った体験もあるが、千葉氏は「僕は一般の方でも“ドラマ”を作ることができれば全然戦えると思っているので、そこは曲げずに頑張っていきたいと思います」と、基本的な枠組みは堅持していくことを明言した。

視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区。