大和書房はこのほど、書籍「心を動かす『声』になる」(税別1,400円)を発売した。
同書では、人に伝わる「声」の力について脳科学・認知心理学などの観点から解説している。
声は自分の意見や思いを誰かに伝える大切なツールであるが、特に意識せずに使っている人がほとんどであるとのこと。しかし、声は言葉以上に印象を左右しているそうで、言葉などの情報は「大脳新皮質」で処理されるのに対し、声はより深く本能的な「旧皮質」に届くのがその理由だという。
声が届く「旧皮質」では、さまざまな神経伝達物質が作られることにより、「感情」が生まれる。そのため、声だけで無意識のうちに好き・嫌いの感情を持たれるケースもあるとのこと。
話し方を変えたのに仕事の成果が上がらない場合や、「厳しく叱責しても良い印象を持たれる人」と「優しく褒めても信じてもらえない人」の違いは、声が原因である可能性もあるとしている。
同書では、「伝わる声」になるためのメソッドも紹介。相手の心を動かす声は、誰でも必ず見つけられるとのこと。自分の声としっかり向き合えば、自信を持って話すことができるようになるという。