ボーカルダンスユニットM!LKのメンバーとして活躍しながら、2018年は映画『ちはやふる -結び-』『羊と鋼の森』、『青夏 きみに恋した30日』(公開中)、『3D彼女 リアルガール』(9月14日公開)、『走れ! T校バスケット部』(11月3日公開)と出演作の公開が相次ぎ、注目を集めている佐野勇斗。今回、初のソロ写真集となる『1st PHOTO BOOK 佐野勇斗』(主婦と生活社 税抜2,500円)が24日に発売された。
俳優デビューとなった映画『くちびるに歌を』の撮影で訪れ、「第二の故郷」とも言える五島列島で撮影された同書には、佐野の「素」が詰まっているという。今回は初写真集にかける思いや、俳優として意識していることについてインタビューした。
第二の故郷・五島列島を希望
――ソロの写真集を出すときいたときは、どのような気持ちでしたか?
昔から、事務所の先輩の写真集を見て「すごいな」と思っていたので、ついに出させてもらえるのかとすごく嬉しかったですし、「行きたいところに行っていい」と言われたので、楽しみでした。でも正直「欲しい人、いるのかな?」と不安もありました。
――五島列島にしたのは佐野さんの希望だったそうですね。
デビュー映画『くちびるに歌を』(15)の撮影で2カ月くらい滞在したんですが、みなさんすごく良くしてくださって、景色も綺麗で落ち着くし、「第二の故郷だな」と思うくらい好きな場所でした。みなさんに成長した姿を見せたかったし、僕自身も故郷へ帰るくらいのつもりで撮影に行きました。映画の撮影当時から「いつか戻ってきます」と言っていたので、今回は良い機会。僕の原点でもある場所をお見せできたらと思いました。
――特にお気に入りの写真などありますか?。
僕が石を押している写真です。初め、このカットは写真集に入っていなかったんですけど、僕が「どうしても入れたい」と言って、入れてもらいました。もともと撮る予定もなかったけど、「こういう撮影がやりたいです」と撮っていただいたのがこれなので、すごく僕っぽいと思います。かっこつけている僕より、素の僕を見られると思います。これまでにもグループの写真集やカレンダーの撮影もあったのですが、今回はいちばん、僕から「こうしたいです」と希望を言ってスタッフにおつきあいいただきました。「ページを入れ替えたい」とか、構成にも希望を言っているし、思い入れの強い写真集です。表紙に「監修:佐野勇斗」と入れてほしいです(笑)。
あとはくしゃっとした笑顔の写真や、すごくジャンプしている写真も、僕をよく知ってくれている人が「いつもの佐野勇斗だ」と言う写真だと思います。
――この裸で寝っ転がっているのは……
この辺はちょっと違います(笑)。でも、全部好きです。
自由に撮影ができた
――先程「素」とおっしゃっていましたが、自分でどういう部分が「素」だと思いますか?
小学生みたいなところです。めちゃくちゃふざけまくりました。カメラマンのアライ(テツヤ)さんやスタッフさんが優しい方だったから素を出せたんですけど、怒られるくらい自由気ままに(笑)。アライさんが撮ってくれなかったら、この感じは出なかったと思うんです。「キャッチボールやろうぜ!」とか、一緒にふざけてくれるので、本当にすっごい楽しかった。撮影していることを忘れてしまうくらいでした。
――では、映画などで知った方が写真集を見たら、意外な一面が見えるかもしれないですね。
「こんなはっちゃけるんだ」と思われるかも。役のイメージ的にはクールな感じが多いので、「こんな子なの!?」と驚かれるかもしれません。
――映画のPRなどで、多くの人の前に立たれている時も、全然緊張してない感じで話されていたので印象的でした。
昔から、むだな度胸があるなとは、自分でも思います(笑)。絶対行けるという自信もないのに(笑)、「失敗してもいい」と思っているからかもしれません。生徒会もやっていて、全校生徒の前で話すこともあったので、大勢の前は慣れています。学級委員もずっとやっていたので、人前に立つのは嫌いじゃないんです。
――すごいですね! クラスの中心人物みたいな。
頼りがいのある中心人物というより、一緒に楽しめるような人間だと思われていたんじゃないかなと思いました。