WILLER TRAINSは24日、西日本豪雨(平成30年7月豪雨)の影響で7月5日から運転見合わせやルート変更が発生していた京都丹後鉄道について、観光列車を含む全便で9月1日から通常通り運転を再開すると発表した。全線運転再開を記念し、運休期間中は車庫に駐留していた「丹後くろまつ号」を利用した出発式を9月1日に西舞鶴駅で開催する。

  • 「丹後くろまつ号」

京都丹後鉄道は豪雨災害の影響により、土砂崩れや線路崩壊など沿線全体で27カ所の被害があり、約2カ月もの間、一部区間で運休し、観光列車「丹後くろまつ号」「丹後あかまつ号」も運休を余儀なくされるなど、過去最大の被害状況となった。

9月1日に西舞鶴駅で行われる出発式(8時10分発)では、沿線住民や復旧作業を行った人などを「丹後くろまつ号」へ招待し、丹鉄珈琲とスイーツコース提供事業者の「アメイロビストロアルル」のスイーツ1品を提供するほか、京都府立西舞鶴高等学校吹奏楽部の演奏、舞鶴観光協会キャラクター「ちょきまる」、三鶴幼稚園生、永福保育園生による旗振りで「丹後くろまつ号」を見送る。

  • 災害現場復旧の様子

  • 観光列車「丹後あおまつ号」「丹後くろまつ号」「丹後あかまつ号」と「丹後くろまつ号」車内

SNSへの写真投稿も募集。丹鉄沿線の風景写真や丹鉄車両の写真など、Twitter公式アカウント「kyototangorailway」またはインスタグラムをフォローして「#つながる丹鉄」を付けて投稿する。募集期間は8月24~29日。投稿された写真は、災害から復旧に至るまでの取組みの写真と合わせて、西舞鶴駅構内にて9月1~30日に展示される。

また、「#つながる丹鉄」のハッシュタグに加え、「#くろまつに乗車したい」のハッシュタグで、SNSに投稿した人を対象に、9月1日の出発式で運行される「丹後くろまつ号」に無料で招待する。席に限りがあるため、抽選での招待となり、抽選の結果は8月30日にダイレクトメッセージで案内するとのこと。

  • 「タンゴエクスプローラー」

この運転再開に合わせて、通常は運行していない「タンゴエクスプローラー」車両が連休初日の9月15日限定で西舞鶴駅から豊岡駅までの1往復を特急列車として運行。JR線との乗継ぎを考慮したダイヤとなっており、日本三景の天橋立、人気観光地の城崎温泉などへのアクセスが便利だという。