愛知県大型観光キャンペーン実施協議会とJRグループは24日、「愛知デスティネーションキャンペーン」の開催について発表した。JRグループの取組みとして、観光列車の運行や記念きっぷの発売なども予定されている。

  • 9月30日に189系を使用したDCコラボ列車「愛知DCしなの号」も運行(写真は2015年撮影)

「愛知デスティネーションキャンペーン」(愛知DC)は「未来クリエイター愛知 ~想像を超える旅。~」をキャッチフレーズに2018年10~12月開催。JRグループの取組みの中で、隣接する長野県において2017年7~9月に「信州デスティネーションキャンペーン」、2018年7~9月に「信州アフターデスティネーションキャンペーン」が開催されたことから、愛知DC開幕前日の9月30日にDCコラボ列車を運行することが発表された。

団体専用の快速「愛知DCしなの号」として運行され、189系6両編成を使用。オリジナルのヘッドマークも掲出する。運転時刻は長野駅8時13分発・松本駅10時0分発・塩尻駅10時20分発・名古屋駅13時16分着とされている。同列車は旅行商品のみの発売となる。

313系ラッピング車両、愛知環状鉄道にも乗入れ

愛知DCのキャッチコピーでもある「未来クリエイター」を冠した観光列車(団体専用臨時列車)も登場。313系8000番台(3両編成)「名古屋おもてなし武将隊」ラッピング車両で運行され、一部区間で「名古屋おもてなし武将隊」(武将1名、陣笠1名)が乗車し、車内でおもてなしを実施する。

  • 313系8000番台「名古屋おもてなし武将隊」ラッピング車両

9月30日・10月6日の快速「未来クリエイター☆信長」は尾張一宮駅11時13分発・長篠城駅14時1分着。尾張一宮~名古屋間では、営業列車が普段通らない稲沢線(貨物線)を経由する。11月3・4日の快速「未来クリエイター☆秀吉」は名古屋駅を8時20分に発車し、岡崎駅から愛知環状鉄道へ乗り入れ、北野桝塚駅・新豊田駅・瀬戸口駅に停車。11時30分に名古屋駅に到着する。12月1・2日に運行される快速「未来クリエイター☆家康」も、豊橋駅を発車した後、岡崎駅から愛知環状鉄道に乗り入れて北野桝塚駅・新豊田駅・瀬戸口駅に停車し、半田駅まで運行予定(時刻は確定し次第発表)となっている。

313系8000番台「名古屋おもてなし武将隊」ラッピング車両はその他、10月8日・11月11日・12月8日の快速「モーニングトレイン一宮」(名古屋駅8時20分発・尾張一宮駅9時5分着、稲沢線経由で運行)、10月20日の快速「知多鉄道酢トーリー」(名古屋駅9時6分発・武豊駅10時47分着)にも使用される予定。両列車とも全車指定席で、乗車券・指定席券の購入で乗車できる。なお、快速「知多鉄道酢トーリー」は11月17日にも運行され、キハ75形(3両編成)を使用。11月23・24日の快速「おいでん奥三河」(豊橋駅13時9分発・東栄駅14時24分着)もキハ75形(2両編成)で運行される。

12月15日には「静岡デスティネーションキャンペーン」(2019年4~6月)を開催する静岡県とのDCコラボ列車、急行「愛知☆静岡DCトレイン」を運行。373系(3両編成)の名古屋発静岡行、キハ75形(3両編成)の静岡発名古屋行が設定され、ともに全車指定席のため、乗車券の他に急行券・指定席券が必要となる。名古屋発のみ特製ヘッドカバーも設置する。

愛知DCの開始および最初に運行される観光列車に合わせ、9月30日に名古屋駅・尾張一宮駅・長篠城駅などで愛知DCオープニングイベントを開催。同日から「愛知デスティネーションキャンペーン記念きっぷ」が2,000セット限定で販売開始される。JRグループの他に愛知県大型観光キャンペーン実施協議会もさまざまな取組みを実施する予定で、リニア・鉄道館では10月以降、普段は車内を見られない「300X」「モハ52」「モハ63」の特別公開が行われる予定となっている。