アイドルグループ・NEWSの加藤シゲアキが主演を務める日本テレビ系ドラマ『ゼロ 一獲千金ゲーム』(毎週日曜22:30~)の撮影現場にこのほど、原作の福本伸行氏が訪問し、加藤らと初対面した。

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    (左から)間宮祥太朗、加藤シゲアキ、福本伸行氏、ケンドーコバヤシ=日本テレビ提供

加藤は「福本先生に来ていただくということでやはり緊張があったというか、現場も朝から『ざわ…ざわ…』していました(笑)。実際にお会いすると、先生はすごく優しくて、気さくに話しかけてくださって、初めてお会いした感じがしません。お会いできて光栄です」と、福本氏の作品ではおなじみの擬音フレーズを交えて感激。

福本氏は「ちょっとお話ししただけで、(加藤演じる)ゼロの善良なオーラが加藤さん自身から感じられました。そのオーラがドラマ版のゼロの根底に流れていると思います。加藤さんがゼロそのもののような気がしますし、この人とならもし一緒にお店を経営しても大丈夫そうだなと思うぐらい(笑)、信頼できると思いました」と絶賛した。

また、加藤が「実際にオンエアをご覧になられての感想を伺いたいです」と質問すると、福本氏は「ゼロというキャラクターは元々、普通では考えられないぐらい“善人”の設定なのですが、加藤さんが演じるゼロには、その善良さにリアリティが感じられますし、良い意味で、ふわっとした“世捨て人”のような雰囲気があります。ドラマ版のゼロ像を加藤さんが試行錯誤しながら演じているのを感じます」と理解を示した。

さらに、加藤から「原作コミックは撮影現場にいつも置いてあって、参考にしながら撮影を進めています。ドラマでは原作から微妙に変化させている部分もあるのですが、そのあたりは、いかがでしょうか?」と尋ねると、福本氏は「自分の作品が映像化される時はいつも、役者さんが演じるものを尊重しています。これから話が進むにつれ、ますます戦いが厳しくなっていく中で、ゼロは身近な人間に対して怒りや憎しみは出さないけれど、もっと大きな悪に対してふつふつとした怒りを抱いてくるようになります。そういうところが演じる上で難しいと思います。スケールが必要な役かもしれないですね」と思いやり、加藤は役への思いをかみしめるように「そうですね」と深くうなずいていた。

こうして、福本氏の激励に力をもらった加藤は「この作品に出会えて、演じられることをとてもうれしく思います。ただ、大変ありがたいことに、先生が考えた究極のゲームが面白過ぎて、それをドラマで再現するために撮影がめちゃめちゃ大変です(笑)。ドラマもこれからまだまだ面白くなると思いますし、NEWSの他のメンバーも出演させてもらうので、頑張りたいと思います」と意気込んだ。

一方の福本氏は「(原作の)『賭博覇王伝 零』は少年誌での連載だったこともあって、僕の描いたものの中でも展開が早くスピード感のある作品です。マンガ同様、ドラマでも次々と出てくる斬新なゲームを頭脳戦で解いていきますが、続けて見てもらえると、それぞれのゲームにどういう種明かしがあるのかを楽しんでいただけるのではないでしょうか。とにかく、零はゲームの詳細なルール設定を産み出すことに、とても苦労した作品です。ゲームを攻略する“種明かし”の部分はぜひ、楽しみにしていてください」とメッセージを寄せている。