お笑いタレント・明石家さんまが企画・プロデュースしたNetflixオリジナルドラマ『Jimmy~アホみたいなホンマの話~』(全世界190カ国で配信中)で、さんまとジミー大西の熱い師弟関係を感じさせる場面写真がこのほど、公開された。

  • 『Jimmy』明石家さんま役の玉山鉄二とジミー大西役の中尾明慶

    明石家さんま役の玉山鉄二(左)とジミー大西役の中尾明慶

同作は、1980年代の大阪を舞台に、お笑い界のスーパースター・さんまに見いだされたジミーが、“ありえへん”エピソードを巻き起こしつつ成長していく姿を描いた実話。ジミー役を中尾明慶、さんま役を玉山鉄二が務めた。

このたび、ジミー(中尾)とさんま(玉山)が真剣な表情で話す様子や並んで笑う様子を収めた、2人の師弟関係を感じさせる場面写真が公開された。吉本興業に出入りし始めた当初、芸人ではなく舞台進行の見習いをしていたジミー。さんまと出会って少し経った頃、急きょテレビ中継が入る吉本新喜劇に出演することになるが、良かれと思って放送禁止用語を言ってしまい、放送事故を起こしてしまう。落ち込んだジミーがさんまに、学生時代にいじめられ、失敗ばかりしてきた自分の身の上話をすると、さんまは「今までの自分、笑い飛ばしてみ! そしたらな、お前のこといじめてきたやつとか、からかってきたやつとか、全部見返せんで!」と激励。熱心にジミーに語り掛けるさんまの様子に、思わず胸が熱くなるシーンになっている。

ドラマ本編の前後で、ジミーとさんま本人が出演するオープニングトーク&クロージングトークからも、2人の師弟関係が見て取れる。さんまはジミーに本作の台本を事前に読ませなかったといい、「こいつ台本読むとね、まあまあ、頭に入れようとするから、こういう最初のオープニングのトークとかが、生きてこないんですよ。すぐ置きに行ってしまうんで。コントの時もほとんど本を持たさないようにして、当日、当日で勝負してたんかなあ。真面目やからね、こういう演芸に関してとか、お笑いに関しては覚えようとしよるんです。で、覚えようとしたら半減するんで。ジミーのお笑いが。だから、あんま教えない・見せないっていうことに徹した感じですね」と語り、長年の関係で、ジミーがどうすれば面白く見えるかを誰よりも理解していることがうかがえる。

一方、2人の師弟関係の見どころは、さんまがジミーを導くことだけでなく、ジミーが懸命にさんまを慕って行動するシーンにもある。さんまに、大阪だけでなく関東でも活躍の場が増えていた頃、いわれのないスキャンダルが発覚し、出演の決まっていた番組でも降板を言い渡されてしまう。居ても立っても居られなくなったジミーは、テレビ局に乗り込み、「さんまさんは全然悪くないんです! さんまさんを使ってください! お願いします!」と必死に土下座で直談判。不器用ながらも一心にさんまを思うジミーの行動に胸打たれるエピソードだ。

その後、ジミーは芸人から絵描きへと転身。これを後押ししたのは、他ならぬさんまだった。チャリティーオークションの番組に、ジミーがオチとして作成したはずの絵画が話題となり、絵描きとしての才能を見出されたジミー。彼はこのまま芸人を続けるか、絵描きへ転身するかの、人生の岐路に立たされる。いつまでもどっちつかずのジミーだったが、さんまに「笑いも絵も、感動は一緒や」と言われ、絵描きの道を決意する。

本作は、ジミーとさんま、そして彼らを取り巻く人々の間で起きた数々の「アホみたいなホンマの」笑えるエピソードのほか、そこに生まれる熱い物語にホロリとさせられるエンターテインメントとなっている。

  • 『Jimmy』明石家さんま役の玉山鉄二とジミー大西役の中尾明慶

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