あまりにも多くの大衆酒場がひしめき合っている、上野駅周辺。あ~あ、みんな昼間から飲んだくれちゃって、しょうがねえなあ。まして平日の昼間だよ? まったくうらやましいったらありゃしない。じゃあ、せっかくだから私も一杯いっときますか。ということで、フラフラと「大衆酒場 五の五上野店」(東京都台東区)に吸い込まれるように入って飲んだくれてきちゃった。

  • 暖簾の向こうは昼から朝までお酒パラダイス

「大衆酒場 五の五上野店」は、「神田南口店」に続く「大衆酒場 五の五」2号店。2018年4月19日にオープンした新店だ。3つのフロアで営業しているのがこの界隈でも珍しい。当初は各フロアで異なるメニューを用意していたが、お客さんの要望もあり、メニューをすべて統一して現在に至るそうだ。

看板メニューは「塩もつ煮」&「どてスジ串」

大衆居酒屋といえば定番メニューなのが、「もつ煮」だが、「五の五」の名物は、普通のみそ味のもつ煮ではなく、もつを煮た汁を塩味で調えた「塩もつ煮」(税込390円)。みそ煮込みのバリエーションとして出しているわけではなく、塩味一本でやっていうのが潔い。

  • 具沢山な「塩もつ煮」(税込390円)

そのお味はというと、ドロッとしたみそ煮込みと違い、さっぱり澄んでいながらもつの脂がとけこむことでコク深い味になっている。この汁の味は癖になりそうだなあ。もつと野菜それぞれの歯応えと柔らかさも◎。これは看板メニューになるわけですな。

  • クセになる塩味で思わずおかわりしたくなった

さらに、薬味でついてくる柚子胡椒を入れてみると、味にピリッとアクセントがついてなお美味しい!  そのままの味でもイケるし、七味を入れても食べたいし、柚子胡椒も使いたい。となると、おかわりせざるを得ないかもね、うん。

同じく看板メニューとして多くの人が注文するのが「どてスジ串」(税込130円)。このトロトロ感、たまらなくお酒に合う。トロトロといえば、「ホルモン焼き」(税込480円)も負けてない。

  • 卵の黄身がドーン! 「ホルモン焼き」(税込480円)

真ん中にど~んと乗っかった卵の黄身を箸でツンツンしてトロ~リとさせてホルモンに纏わせると、なんとも妖艶なビジュアルに。思わずゴクリ。これもお酒がススム!

  • 真ん中の卵をこんな感じでトロ~リと流して……

  • 黄身を纏って輝くホルモン!

オススメのお酒は特製レモンサワー

おっと、そういえばさっきから飲んでたんだけど、ドリンクメニューを紹介し忘れていた。ビール、ホッピー、焼酎、ハイボール、ワインとなんでも揃っているけど、一番のおすすめは、名物「かちかちレモンサワー」(税込390円)でしょう。

  • 凍らせたレモンがこんなにギュッギュッ! と入ってる

こちらは凍ったレモン1個がカットされて氷の中に入っているのが特徴。レモンをマドラーで崩しつつ飲み進めたら、「追いチュー」(税込280円)を足せば、2、3杯いける。お店の方曰く「2杯目が一番美味しいんですよ」とのこと。もちろん1杯目からすでにおいしいぞ。また、オリジナルの日本酒「純米酒 五の五」(税込380円)もあり。こちらは青森県の桃川酒造とコラボした、口当たりの良い飲みやすいスッキリした辛口の日本酒だ。

  • 凍ったレモンが溶けた頃、「追いチュー」(税込280円)でもう1杯!