タレントのビートたけしとアイドルグループ・関ジャニ∞の村上信五が、今年もフジテレビ系大型特番『FNS27時間テレビ』でタッグを組むことが20日、分かった。『FNS27時間テレビ~にほん人は何を食べてきたのか?~』と題し、9月8日~9日に放送される。

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    関ジャニ∞の村上信五(左)とビートたけし=フジテレビ提供

昨年は「にほんのれきし」をテーマに、27時間をかけて放送したが、今年は東京オリンピック・パラリンピックを2年後に控え、「マンガ・アニメ」と並んで世界に誇るクールジャパンを代表する「にほんの食」に注目。昨年のエンディングで、たけしが「人に焦点を当てて、その時代の“生活”からさかのぼって歴史を知るのも面白いかもしれない」と言っていたことも踏まえ、従来のグルメ番組ではなく、「食」からひもとく人々の暮らし、日本の文化、日本人のロマンまで、バラエティな視点を入れながら、アカデミックに迫っていく。

2年連続7回目の総合司会となるたけしは「27時間テレビはバラエティだけど、芸人がワイワイ、ガヤガヤやっているのは、ちょっと飽きている感じがしたから、半分はためになるやつをやらないとね。もちろんニセモノ、インチキもあるよ! そこは完全に“笑い”だけどね(笑)」と予告。

今年のテーマについては「人間が生きていく上で基本なんだけど、食にまつわることってなると、縄文式土器、弥生式土器を使ったり、農耕が始まったり…と、結局は歴史なんだよね。日本は極東の島国だから、独自の文化もあったし、戦争もやっているし、戦後の食えない時代も経験しているし、今は海外からファストフードやジャンクフードも入ってきて、時代に合った食べ物が進化している、とかね。今回は『食』に重きを置いてやれば、歴史的なことは付随してくると思うけど、楽しくできるんじゃない?」と期待を示した。

また、タッグを組む村上については「『虚数の情緒』っていう分厚い本を薦めたんけど、読んだかね? 実は俺も半分読んでないんだけどさ(笑)。あの本ね、かなり数学ができるヤツでも解けないんで、悪戦苦闘していると思うけど、感想聞いてみたいね。読んだら歴史もわかるようになるはずだよ。村上くんって真面目な子だしさ、こういう司会者みたいな仕事上手いからね~。今回も期待しているよ! 面白くなるんじゃないの?」と話している。

今年も「キャプテン」としてたけしを支える村上は、その本について「読ませていただきました。アホなりに歴史も感じながら…。感想はお会いしてお話できればと思いますが、難しすぎるわっ!!!! 僕になぜこの本を勧めてくださったのかを、ぜひたけしさんに聞いてみたいと思います(笑)」と苦笑いで、たけしとのタッグについては「心から感謝の気持ちでいっぱいです」とコメント。

その上で、「現代の日本には、あふれすぎるくらいの『食』がありますが、そのルーツや日本古来の料理に対する知識を問われたときに、パッと即答できない僕がいました。例えば、日本人の主食であるお米。当たり前のように毎日食べさせていただいているのに、そのお米がどのように進化をして今に至っているのか、また、進化をしていく過程でどのように日本人に愛されていったのか。そんな“お米の歴史”を知っているようで知らないですし、考えようとしてきませんでした。ですので、今年の27時間テレビを通して、あらためて『食』という概念がどういうものなのかも勉強させてもらいながら、『何を食べようかな?何を作ろうかな?』と日々迷えるくらいに、『食』と徹底的に向き合い、掘り下げていければと思います!」と意気込んだ。

『27時間テレビ』は、長年にわたって生放送で展開してきたが、今年も昨年に続き、事前収録中心となる見込み。また、明石家さんまが、5月放送の同局系『さんまのお笑い向上委員会』で、今年も同番組として参加することを発表している。なお、2000年にスタートした『27時間テレビ』の名物コーナー「さんま・中居の今夜も眠れない」は昨年放送されなかったが、今年は2年ぶりに復活するのか、注目が集まる。

フジテレビの中嶋優一チーフプロデューサーは「知的探求心にあふれたお2人に2年連続でお世話になることになり、心強い限りです。たけしさんの言葉からヒントを得て今年のテーマを決めさせていただき、村上さんからは昨年よりも良い番組を作ろうという強い意志を感じており、我々制作陣もお2人のパワーに負けないよう、しっかりと準備して参ります。私たちが毎日食べているものも、すべて理由があって今ここにあるんだということが分かり、日本に生まれて本当に幸せだなと思えるような番組を目指しますので、皆さまの応援よろしくお願いいたします」と話している。