大阪市北区、高槻市、枚方市、茨木市、箕面市で震度6弱を観測した地震(6月18日7時58分発生)から一夜明け、京阪神地区では一部線区を除き、ほぼ平常運転に戻った。大阪モノレールは6月19日も全線で運転を見合わせる。

  • 大阪モノレールは6月19日も全線で運転見合わせ

国土交通省の災害情報によれば、大阪モノレールは万博記念公園駅で「転てつ器転換不能」になっているという。大阪モノレールを運行する大阪高速鉄道は、運行情報にて「運転再開に向けて、引き続き軌道・駅施設の点検および補修を鋭意行っている」とした上で、「現在のところ全線において軌道の安全が確認できていないため、6月19日も列車の運行再開の目途が立っておりません」と説明。本線(大阪空港~門真市間)は振替輸送、彩都線(万博記念公園~彩都西間)は22時30分頃までバスによる代替輸送を実施する。

JR西日本の京阪神地区の路線は6月18日21時以降、主要路線が順次運転再開。6月19日は各路線とも始発から運転を行っている。地震の影響で複数の施設被害が報告された東海道・山陽本線(琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線)をはじめ、湖西線、福知山線(JR宝塚線)、JR東西線、片町線(学研都市線)、奈良線で列車の遅れや運転取りやめなどが発生しており、京都~大阪間(JR京都線)・大阪~姫路間(JR神戸線)で振替輸送を行っている。

第三軌条落下などの被害が発生した御堂筋線・北大阪急行線も、昨夜までに全線で運転再開した。現在は大阪地下鉄(Osaka Metro)全線も含め、ほぼ平常通り運転されている。阪急電鉄も昨夜までに全線で運転再開したが、地震の影響で京都本線南茨木駅・上牧駅・水無瀬駅(河原町方面ホーム)、千里線関大前駅、宝塚本線山本駅(宝塚方面ホーム)のエレベーターが使用停止となり、南茨木駅ではトイレも使用停止となっている。他の駅でも点検のため、使用を停止する場合があるという。

京阪神地区の他の大手私鉄(京阪電気鉄道、近畿日本鉄道、南海電気鉄道、阪神電気鉄道)は全線で始発から運転。大幅な遅延などは報告されていない。