エクスペディア・ジャパンは5月28日、1年以内に飛行機に乗った、かつ、ホテルに宿泊した、世界23カ国の男女1万8,229人を対象に、フライトにおける迷惑マナーに関する国際比較調査結果を発表した。機内で迷惑行為をしている乗客に対し、日本人の約4割が「何も言わずに我慢する」と回答するなど、迷惑だと感じても何も行動をしない人の割合が世界で最も多いことが判明した。

  • 世界23カ国の男女1万8,229人を対象に、フライトにおける迷惑マナーを調査(写真はイメージ)

    世界23カ国の男女1万8,229人を対象に、フライトにおける迷惑マナーを調査(写真はイメージ)

今回の調査は2018年2月22日~3月19日にかけて、世界23の国・地域出身の計1万8,229人にインターネットを通じて実施した。対象となった国・地域は、アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル、イギリス、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、スイス、オーストリア、イタリア、スペイン、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、マレーシア、タイ、インド、香港、台湾、韓国、日本。

  • 機内で迷惑行為をしている乗客に対し、「何も言わずに我慢する」と回答した人の割合

    機内で迷惑行為をしている乗客に対し、「何も言わずに我慢する」と回答した人の割合

機内で迷惑行為をしている乗客に対し、どのような対応をするかについて質問したところ、「何も言わずに我慢する」と回答した人の割合は、日本が一番多くて39%となり、フランス(34%)、シンガポール(28%)が続いた。なお、日本人の回答としては、「フライトアテンダントに報告する」が54%で最も多く、続いて、「何も言わずに我慢する」が39%、「直接注意する」が5%となった。

  • 機内で迷惑行為をしている乗客に対する日本人の行動

    機内で迷惑行為をしている乗客に対する日本人の行動

また、機内でいびきをかきながら寝ている乗客に対し、「起こしても良い」と考えている日本人の割合は37%となった。最も割合が多かったインドは7割を超えている一方で、今回の調査では日本人は最も少ないこと結果になった。さらに、前席の乗客に対して倒している座席を「直してほしい」とお願いしたことがある日本人は7%にとどまり、こちらも最も低い結果となっている。

  • 機内でいびきをかきながら寝ている乗客に対し、「起こしても良い」と回答した人の割合

    機内でいびきをかきながら寝ている乗客に対し、「起こしても良い」と回答した人の割合

  • 前席の乗客に対して倒している座席を「直してほしい」とお願いした人の割合

    前席の乗客に対して倒している座席を「直してほしい」とお願いした人の割合

機内でどのような行為をする人が迷惑だと感じるか聞いたところ、第1位は「前の席を蹴ったり、つかんだりする人」で、半数の人が迷惑だと感じていることが判明した。次いで、「香水や体臭が臭い人」、「子どもを放置する親」がランクインした。