エクスペディア・ジャパンはこのほど、フライトに関する意識の国際比較調査を実施した。世界23カ国を対象にした調査で、日本人は唯一「通路側」の席を好む人の割合が高く、通路に出る際も、「寝ている人を起こして動いてもらう」と回答した日本人の割合が世界最下位となる等、特徴が明らかになった。

  • 世界23カ国・地域の男女1万8,229人を対象にフライトに関する意識を調査(写真はイメージ)

    世界23カ国・地域の男女1万8,229人を対象にフライトに関する意識を調査(写真はイメージ)

調査は2018年2月22日~3月19日にかけ、インターネットを通じて実施。1年以内に飛行機に乗った、かつ、ホテルに宿泊した、世界23カ国・地域の男女1万8,229人を対象に実施した。対象となった国・地域は、アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル、イギリス、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、スイス、オーストリア、イタリア、スペイン、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、マレーシア、タイ、インド、香港、台湾、韓国、日本。

機内の座席を「窓側派」「通路側派」「真ん中派」で調査したところ、日本人は半数以上の53%が「通路側派」と回答した。今回の調査対象では、日本が唯一「通路側派」が半数を超えており、最も「通路側派」が多い結果となった。

また、年代別に見てみると、18歳から34歳の若い世代は「窓側派(58%)」の方が多く、35歳から49歳の中間世代はどちらも同率49%となった。一方で、50歳以上のシニア世代は「窓側派」が減少、6割の人が「通路側派」と、席を立ちやすい方を好む傾向がうかがえた。

機内の窓側や真ん中の席に座っている際、どのように通路に出るか聞いたところ、世界各国と比較すると、「寝ている人を起こして動いてもらう(24%)」と回答した日本人の割合は世界最下位となり、日本人の回答でもっとも割合が多かったのは「寝ている人に背中を向けて乗り越える(38%)」となった。

「空港や機内で2杯以上のアルコール飲料を飲む」という質問では、日本人は36%と3人に1人が2杯以上飲むと答え、世界で韓国に次いで2番目に多い結果となった。また、日本人の回答を世代別に見てみると、50歳以上の人は44%が飲むと回答。年齢が高い人の方が空港や機内でお酒を飲むことが判明した。

機内で友人・家族・恋人と隣同士になれるよう席の交渉をしたことがあるか聞いたところ、「ある」と回答した日本人は6%にとどまり、世界で最も少ない結果となった。また、機内で靴や靴下を履いたままかを聞いたところ、最も多かった日本人の回答は「靴下を履いたまま、靴を脱ぐ(44%)」となった。ちなみに、日本人の16%が「裸足になる」と回答し、「裸足になる」割合は世界で一番多いことが判明した。

そのほかの特徴として、フライト中に何をしているか聞いたところ、第1位は「寝る(77%)」、次いで2位が「テレビ・映画鑑賞(68%)」、3位が「読書(47%)」という結果になった。また、フライトを予約する際に重要視することについて、1位に「旅程に合った出発・到着時間」、2位に「費用」がランクイン。ともに9割以上の人が重要視していることが分かった。