厚生労働省と文部科学省は5月18日、「2017年度大学等卒業者の就職状況調査(4月1日現在)」の結果を発表した。調査対象は全国の大学・短期大学・高等専門学校・専修学校112校、対象人数は6,250人。

大卒就職率、3年連続で過去最高

2018年3月に卒業した大学生の就職率(4月1日時点)は前年同期比0.4ポイント増の98.0%となり、1997年の調査開始以来、過去最高を記録した。上昇は7年連続で、過去最高の更新は3年連続。

  • 2017年度大学等卒業者の就職状況調査(4月1日現在)(出典:文部科学省Webサイト)

文理別にみると、文系は同0.9ポイント増の98.2%、理系は同1.5ポイント減の97.2%と、調査開始以来、初めて文系が理系を上回った。男女別では、女子は同0.2ポイント増の98.6%、男子は同0.6ポイント増の97.5%と、6年連続で女子の方が高い結果となった。

国公立大学の就職率は同0.7ポイント増の98.0%、私立大学は同0.3ポイント増の98.0%。短期大学は同2.1ポイント増の99.1%、高等専門学校は同同率の100.0%、専修学校(専門課程)は同1.4ポイント減の94.7%となった。

大学等(大学、短期大学、高等専門学校)を合わせた就職率は同0.5ポイント増の98.2%。専修学校(専門課程)を含めると同0.4ポイント増の97.9%となった。

地域別の大卒者就職率は中部地区が最も高く同2.1ポイント増の99.5%。以下、関東地区が同0.3ポイント減の98.5%、九州地区が同0.1ポイント減の97.5%、近畿地区が同0.3ポイント増の97.4%、中国・四国地区が同1.9ポイント増の97.4%、北海道・東北地区が同0.5ポイント増の97.0%と続いた。

また高校生の就職率(3月末現在)は同0.1ポイント増の98.1%となり、1991年3月以来、27年ぶりの高水準を記録した。