京浜急行電鉄と日本旅行は16日、今年2月に両社間で取り交わした覚書にもとづく事業連携の方向性と具体的な取組みが決まったとして、その内容を公表した。
この覚書は、京急観光の店舗事業と外販事業を日本旅行へ譲渡したことに合わせて両社間で交わされたもの。両社はこれにもとづいてグループ同士の包括的事業連携を推進し、京急線沿線の交流人口増加と活性化ならびに価値向上、両グループの価値向上をめざす。
具体時な取組みは「海外プロモーションへの共同出展」「京急沿線と西日本エリアの相互送客」など6項目。海外プロモーションの手始めとして、6月22~24日に台湾で開かれる「日本の観光・物産展 2018」の日本旅行ブースに両社が共同出展。三浦半島エリアの観光案内や京急線乗車券の現地販売を行う。
「京急沿線と西日本エリアの相互送客」は京急線沿線と、日本旅行が強みを持つ西日本エリアで互いに誘客を図る取組み。日本旅行は京急線沿線の観光素材を生かした新たなツアーなどを造成して誘客に努め、京急電鉄は沿線にて西日本エリアの魅力を発信することで送客につなげる。
訪日外国人向けサービス・コンテンツの充実も図り、京急電鉄が羽田空港国際線ターミナル駅と品川駅で展開する「京急ツーリストインフォメーションセンター」において、日本旅行が西日本エリア駅内店舗で進めているインバウンド向けサービス・コンテンツの提供を進める。
その他、日本旅行の海外ネットワークを活用した京急電鉄の販売促進、観光資源の活用による地域創生、スポーツイベントや「MICE」(会議・展示会などのビジネストラベル)の誘致・誘客をともに推進する。