京浜急行電鉄は9日、今年度の鉄道事業設備投資計画を発表した。鉄道事業において、2018年度は総額約236億円の設備投資を行う。車両新造も進める一方、ホームドア設置の阻害要因となっている4ドア車両の廃車を前倒しすることも発表された。

  • 京急電鉄800形。同社の鉄道事業設備投資計画にて、4ドア車両の廃車の前倒しが発表された

同社の車両は現在、2ドア車両の2100形、3ドア車両の新1000形・600形・1500形、4ドア車両の800形が活躍中。2018年度は新1000形を42両新造するほか、既存の新1000形のうち8両の更新・改造も行う。4ドア車両の廃車が前倒しとなる一方、ホームからの転落や列車との接触を防ぐホームドアの設置が推進され、今年度は京急蒲田駅・京急川崎駅・横浜駅・上大岡駅・羽田空港国内線ターミナル駅が設置対象駅となった。

京急長沢駅・三浦海岸駅の駅舎改築、井土ヶ谷駅・杉田駅・金沢八景駅のホーム改修、黄金町駅・追浜駅のホーム上家延伸などの駅改良工事や、変電所・電気保安設備をはじめとする電気施設の更新・改良も実施。一部の駅で運行管理支援システムも導入する。耐震補強工事や法面防護など防災・地震対策も継続して行う。大師線連続立体交差事業(第1期)工事は暫定整備区間として東門前~小島新田間の地下化工事を引き続き進めるとのこと。