女優の永野芽郁が主演を務めるNHK連続テレビ小説『半分、青い。』(毎週月~土曜8:00~)で、ヒロイン・楡野鈴愛の幼なじみ・萩尾律を演じている佐藤健にインタビュー。この後編では、律と鈴愛の関係について、そして、永野との共演について語る。

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    佐藤健演じる萩尾律(左)と永野芽郁演じる楡野鈴愛

鈴愛との距離感を意識

――律と鈴愛との関係は、お互い思い合っているけど恋愛感情とも違うし、とても難しい関係性だと思いますが、どう捉えて演じていますか?

言葉にするのは難しいですが、目指している形は恋愛するタイミングを逃してしまった2人。お互いどこか好きで、でもあまりにも小さいときから一緒にいたことでその気持ちに気付けなかった。大人になって離れて気付いたり、失って気付いたりすることがお互いあるような関係ですね。だから、すごく仲のいい友達と、好きな人の中間みたいな感覚でやっています。

あと、できるだけ肌の接触がないようにとか、なんとなく距離感を気を付けているところもあって、気にしているということは女として感じているんだろうなと。若さゆえにはっきり気付けなかった、そういう気持ちにふたをしているのかなと思いながらやっています。

――幼なじみの恋にあこがれはありますか?

ありますね。幼なじみがいなくて、それこそテレビの世界なので、そういう意味ですごくあこがれます。自分の人生でできなかったことが作品を通してできるので、それは毎回いいなと思っています。

永野芽郁との共演

――現場での永野さんとのエピソードを教えてください。

鈴愛は(中村)倫也くんの役だったり、別の人との関係もあるので、そういう芝居を今から撮るというときは、お互い「あ、バイバイ」「いってらっしゃい」「さようなら」っていう感じでやっています。

――幼なじみの雰囲気は最初からありましたか?

話しやすい人だなと思いました。壁を作ることがまったくなく、すごく話していて自然でいられましたね。逆に話さなくてもいい。壁を感じないからこっちも気を張らなくていい関係です。

律の今後の恋愛について

――岐阜編と東京編で気持ちの変化はありますか?

あんまりないです。そこで区切りという感覚も一切持ってなくて、もちろん豊川(悦司)さんが現れたことで空気が変わったりというようなことはありますけど、あんまり岐阜と東京で気持ちの面で変えようというのはなかったです。実際すごくすんなり上京し、キャストも鈴愛とが多いのでそんなに変化したという実感はないです。

――東京編での律と伊藤清(古畑星夏)の恋愛はどんな感じになるのでしょうか?

清といるときの律と、鈴愛といるときの律は違って、そこがもしかしたら鈴愛と律の2人を応援してくれている人にとっては寂しいというか、なんとなく「うっ」と思うシーンになるかもしれないです。清と鈴愛の関係は三角関係とはまた違うけれど、そのくだりは東京編最大の見どころなんじゃないかと思います。めちゃめちゃおもしろかったです。すごいシリアスなシーンなんだけど、そうきたかって笑っちゃいました。その2人のシーンは楽しみにしていてほしいですね。

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■プロフィール
佐藤健
1989年3月21日生まれ、埼玉県出身。ドラマ『ROOKIES』(2008)、『龍馬伝』(2010)、映画『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(2014)、『世界から猫が消えたなら』、『何者』(2016)、『亜人』(2017)などに出演。エランドール賞新人賞、東京ドラマアワード主演男優賞、橋田賞など数々の賞も受賞し、映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(2017)では第41回日本アカデミー賞優秀主演男優賞に輝いた。2018年は映画『いぬやしき』が公開、『ハード・コア』『億男』が公開予定。

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