2026年7月に放送された「ダブルインパクト 2026」の二代目王者・滝音(さすけ、秋定遼太郎)と、2026年4月に東京吉本に移籍した若手の中でも注目の漫才師・ダブルヒガシ(大東翔生、東良介)。今もっとも勢いのある二組が出演するライブ「オールマンゲキTOKYO」が、昨年に引き続き今年も、8月13~14日の2日間、きゅりあん大ホール(東京都品川区)で開催される。
定期的にユニットライブをするなど交流の深い二組に、互いのコンビの強み、さらには「オールマンゲキTOKYO」への意気込みなどについて話を聞いた。
互いを知り尽くした二組が語る、コンビとしての強み
――まず滝音さん、「ダブルインパクト」の優勝おめでとうございます!
さすけさん(以下、さすけ)・秋定遼太郎さん(以下、秋定):ありがとうございます!
――ダブルヒガシさんは普段からユニットライブでも共演されていますが、優勝を知ったときはどんなお気持ちでしたか。
東良介さん(以下、東):ずっとツーマンライブをやらせてもらってたんで、素直に嬉しかったです。ただ、放送中は飛行機で移動している最中で、番組は途中までしか見れていないんですよね。優勝したことも、ネットニュースか何かで後から知りました。1発目の漫才で、滝音さんの点数もウケ方もえぐかったので、「このまま優勝までいってまうぞ」という気持ちで飛行機に乗りました。
大東翔生さん(以下、大東):僕もドンデコルテさんの漫才くらいまでは見ていました。2本合計の点数やから「1本目であんなに点数高くついたら、他のコンビが追いつくのは至難の業やぞ」と思っていました。
――ダブルヒガシさんは『ダブルインパクト』を見て、改めて滝音さんの魅力を感じたと思いますが、普段から一緒にライブをされている皆さんだからこそ、「お互いにかなわないな」と思うところはありますか?
さすけ:敵わないと思うこと、めちゃくちゃ多いですよ、正直。
秋定:僕はダブルヒガシの後で漫才をやるのが、結構嫌なんですよね。むちゃくちゃウケるので。あの抜け感というか、どんなネタをやっても「面白いやん」ってなる感じは、なかなか出せるものじゃないですね。
さすけ:2人のやり取り自体がずっと面白い。マンパワーで笑いを取っていく、という漫才のタイプはやっぱりすごいですね。
秋定:めちゃくちゃベタな設定のネタでも、この2人がやったら「ダブルヒガシっぽさ」になる。あとは、ダブルヒガシを1回でも「面白い」と思ったら、「一生おもろい」ってなるので。そこもすごいなと思いますね。
東:ありがとう。
秋定:ございます、な。
大東:滝音さん、漫才ももちろん面白いですし。秋定さんは、いじられても面白いし、自分からボケても面白い。両方できる人って、実はあまりいないんですよね。スベれる強さもあるというか、スベらなくても別に成立できるのに、それもできてしまう。結構稀有な存在というか。
東:確かに、そういった部分がもっとバレてほしいなと思います。
秋定:嬉しいな。
――さすけさんについてはいかがですか?
大東:もう変人ですね。変人界の中でも……。
さすけ:「界」があるの?
東:バンド活動もされていたり、いろんなことに精力的で、好奇心が旺盛。発想の部分がとにかく独特で、創造性がすごいなと思います。ネタもそうですが、「創る」ということへの姿勢にも、才能を感じますね。
大東:発想力もえぐいですね。
秋定:変人な部分で言えば、よく言われているのが『めざましテレビ』を録画して夜に見るとか。そもそも一人称が「あたし」ですからね。ケンドーコバヤシさんもラジオで「あいつ、コントでも『あたし』って言いよる」と驚いていましたし。
さすけ:あたしは「あたし」をやめへんので。
「大阪は武士みたい」異なる笑いの文化
――『オールマンゲキTOKYO』では東西の4劇場の所属芸人が一堂に集まります。東京と大阪では、劇場やお客さんの反応で違いを感じる場面はありますか?
秋定:東京のお客さんのほうが「面白ければ何でも受け入れてくれる」という印象があって、お笑いに対する裾野が広い気がしますね。大阪だとウケても「この笑いの取り方じゃないと」というニュアンスを感じます。
さすけ:例えば、平場でどれだけ面白い話をしていても、ちゃんと落とさないとダメ、みたいな空気感はあります。
秋定:だから「武士みたい」って言われますね、大阪の芸人は。笑いの取り方がストイックというか。
さすけ:ダブルヒガシは東京来て、めっちゃウケてるイメージある。
東:そうですね。「東京のお客さんは反応がいいな」ってなることが多いです。
――4月から東京に移籍されたダブルヒガシさんは、環境が変わってネタ作りで変わった部分もありそうですが。
大東:大部分は変わっていません。ただ、山田ナビスコさんという伝説的な作家さんのライブに参加させてもらって、そこでシチュエーションネタの作り方に触れる機会があって、視野が広がった感覚はあります。これは大阪では得られなかった経験なので勉強になりましたね。
開催が迫る「オールマンゲキTOKYO」。今年、絡みたい芸人は?
――ダブルヒガシさんは『オールマンゲキTOKYO』に去年も出演されていますが、思い出などはありますか?
大東:当時は全然関わりがなかったデニスの行雄さんを「どうにかしてウケさせよう」と、他の出演者の辻さん(ニッポンの社長)や谷口(フースーヤ)と計画していたんです。1時間ぐらい揉みに揉んで会議して、それを舞台でやったら死ぬほどスベったんですよね。
秋定:揉みすぎて、もう手がふやけてもうてるやん。
――今年絡んでみたい芸人さんはいますか?
東:やっぱり豪快キャプテンかな。あとドーナツ・ピーナツとか丸亀じゃんごさんとか。
秋定:もうええって(笑)。大阪で十分絡んだやろ。
大東:いや、豪快キャプテンは去年『M-1』の決勝に出ているけど、まだまだ俺らが助けてあげないと。人気が枯渇していて、フェスやったときもグッズが一組だけ売れ残っていたので。
東:あと三遊間とか、cacaoとかおるやん!(ともに14日「大阪マンゲキの日」出演) あいつらに東京の厳しさ教えてやらんと(笑)。
秋定:東京マンゲキの日は大阪の九ノ段とか、ちゃんとは喋ったことないやつおるのいいなぁ。東京来て3年たつとちょっと知らんコンビ増えてくるし。
さすけ:意外とシカノシンプとかもあんま知らん。
東:シカノシンプだいぶおもろいですよ。
大東:華山とか絡んでみたいんちゃうん(笑)。逆に今!
秋定:確かに。俺、やすいとか3、4年喋ってないわ。久しぶりに「元気にしてるかな」っていこうかな。
大東:旧友に会えるのもオールマンゲキTOKYOのいいところですね。
目指すは、令和の「大化の改新」?
――最後に『オールマンゲキTOKYO』の意気込みを教えてください。
大東:東京で有名なコーナーやったりとか、逆に東京の人は知らんけど大阪時代に俺らが散々やってたコーナーやったりするので、東京の芸人さんが大阪のコーナーでどんな反応するのかは見どころですね。
さすけ:グッズがすごく可愛くて、コンビ名のロゴが入ったシールもめっちゃ良いんですよね。ぜひグッズに注目していてほしいです。
秋定:絶対に成功させたいです。
さすけ:イベント、背負ってるやん(笑)。
秋定:この日のために準備してきたので、吉本芸人として絶対に成功させたい。伝説に残る2日間にしたい。これを見て、「お笑いを目指す子が出てくるかもしれない」という気持ちで臨みます。
――大東さんは?
大東:実直、そして誠実に。
さすけ:実直も誠実も、ほぼ意味同じやん(笑)。
大東:大阪と東京、両方をしっかり盛り上げて、大きな炎にして、令和の「大化の改新」にしたいです。
秋定:あれクーデターやで(笑)。下剋上を起こすってこと?
――東さんは?
東:えー、二言。神回。
全員:二文字やん(笑)。








