俳優の綾野剛が、7月にスタートするテレビ朝日系ドラマ『ハゲタカ』(毎週木曜 21:00~)で主演を務めることが16日、明らかになった。同局系での連ドラ主演は、綾野にとって初のこと。

綾野剛

『ハゲタカ』に主演する綾野剛=テレビ朝日提供

同ドラマは04年に刊行され、ベストセラーになった真山仁氏の同名小説が原作。大森南朋主演で、NHKで07年にドラマ化されると、第59回イタリア賞、第12回アジア・テレビジョン・アワードなど、世界のテレビ賞を次々に受賞し、09年には映画化もされている。

主人公の外資ファンド代表・鷲津政彦は、バブル崩壊後の97年、"失われた10年"の渦中にあった日本に突如として現れ、"ハゲタカ"と激しいバッシングを受けながらも、不良債権を抱えた銀行や経営不振の名門企業へ買収劇を仕掛け、鮮やかに勝利していく。

綾野は昨年放送された『コウノドリ』(TBS系)第2シーズンで心優しい産婦人科医を演じたが、今作では一転してダークヒーローでもある鷲津役に挑戦。中川順子プロデューサーは「"ハゲタカ"と呼ばれながらも周囲にファンを増やし続ける不思議な魅力に満ちた主人公を圧倒的なエネルギーで、しなやかに、そしてしたたかに体現し私たちを魅了し続けてくださると確信しています」と、綾野に期待を寄せた。

また、今作では現在の18年に生きる鷲津がどんな行動に出るのかという、ドラマオリジナルのエピソードが、真山氏が今回のドラマ化のために書き下ろした原案を元に放送。脚本は『任侠ヘルパー』『S-最後の警官-』などの古家和尚氏、監督は『相棒』シリーズなどの和泉聖治氏が手がける。

真山氏は「『ハゲタカ』の登場人物たちは、日本人の誇りの復活を叫び、希望を追い求めた。その葛藤の記録が、映像化される。それは、平成時代を締めくくるための必然なのだ」とコメントしている。