女優の宮崎あおいが7日、東京・赤坂のTBSで行われた同局のドラマ特別企画『あにいもうと』(6月25日20:00~)の会見に、俳優の大泉洋、脚本の山田洋次氏、石井ふく子プロデューサーとともに出席した。

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宮崎あおい

室生犀星の同名小説を原作とする同作は、兄と妹の狂おしいほどの情愛を通して家族の在り方を見つめる人間ドラマ。映画『男はつらいよ』シリーズの山田洋次氏と『渡る世間は鬼ばかり』の石井ふく子氏が約30年ぶりにタッグを組み、2人が手掛けた1972年放送の『あにいもうと』(同局)のストーリーにはなかったもう一つの結末を描く。

主人公・赤座伊之助を大泉洋、伊之助の妹・桃子を宮崎あおいが演じ、兄妹役でテレビドラマ初共演。2人のキャスティングに、山田氏は「これ以上言うことはないというぴったりの配役」と語り、石井氏も「約60年の間に出会えなかったことを後悔しました」と言うほどすっかり2人の魅力に惹き込まれているようだった。なお、宮崎の民放ドラマ出演は、2012年放送のカンテレ・フジテレビ系連続ドラマ『ゴーイング マイ ホーム』以来、約6年ぶりとなる。

宮崎は、演じる桃子が大型トラックの運転手だったため、自ら志願して大型自動車免許を取得したという。「あの運転席の高さを知っている女性"もんち"はどんな人なんだろうと知りたくて教習所に通わせていただきました。1カ月くらい通い、撮影に入る前から自分の中で"もんち"という女性が動き始めて、その時間もとても大事でした」と振り返った。また、「"もんち"は行動的に動いているイメージがあったので」と、髪の毛も石井氏らに相談してバッサリ切ったことを明かし、「相談しながら1人の女性をみんなで作っていけたという感覚があったので、準備を含めて楽しい時間でした」と語った。

共演した大泉は「今までの宮崎さんの役からは想像つかない役。荒い性格のお兄ちゃんと似ていてケンカがすごいんです。今までに見たことがない宮崎さんが見られるんじゃないか」と話し、「お兄ちゃんに思いを語る部分は、宮崎さんの優しさやかわいらしさが出ていて、あらためて素晴らしい方だと思いました」と演技を絶賛。さらに、ケンカのシーンで大泉が箸を投げたのに対してアドリブで宮崎も箸を投げ返してきたエピソードを明かし、「すごい女優だなと。投げられると思ってなかったのでびっくりしました」と話した。

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    左から石井ふく子プロデューサー、宮崎あおい、大泉洋、山田洋次氏

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