相鉄グループは26日、2018年度の鉄道・バス設備投資計画を発表した。今年2月にデビューした相鉄・東急直通線(2022年度下期開業予定)用の新型車両20000系に続き、相鉄・JR直通線(2019年度下期開業予定)用の新型車両12000系を導入することも発表された。

  • 今年2月にデビューした相鉄・東急直通線用の新型車両20000系

  • 9000系リニューアル車両。今年度は5編成目が加わる予定

鉄道事業において、相鉄・JR直通線と相鉄・東急直通線へ新型車両を順次導入するとしており、今年度は相鉄・JR直通線用の新型車両12000系を1編成10両導入する。「デザインブランドアッププロジェクト」の取組みとして車両リニューアルも進め、今年度は5編成目となる9000系リニューアル車両を導入する予定。8000系の機器更新も行い、今年度は2編成でVVVF装置等の更新、1編成で冷房システム改良を実施する。

「デザインブランドアッププロジェクト」にもとづく駅舎リニューアルは今年度、西横浜駅・緑園都市駅・弥生台駅の3駅で実施。西横浜駅・鶴ケ峰駅・弥生台駅では待合室も新設する。二俣川駅では増築した駅舎ビル3・4階「ジョイナス テラス二俣川」の完成に続き、今年度は駅舎2階のリニューアルを進める予定。海老名駅では鉄道駅総合改善事業(形成計画事業)として、北口および南口2階への改札口増設、ホームドアの新設、保育施設を整備し駅舎の建替えを行うという。

相鉄線では駅ホームの安全性向上のため、2022年度末までに全駅でホームドアを設置予定としており、今年度はホームの補強や列車定位置停止装置(TASC)などの準備工事を行う。2019年度末までに海老名駅、2020年度末までに二俣川駅・大和駅・湘南台駅で設置予定となっている。星川~天王町間上り線の高架化に向けた工事を引き続き推進するほか、電気設備の更新等でさらなる安全性向上を図る。行先案内表示装置の設置も進める。

バス事業においては、環境にやさしく乗降りしやすいニーリング機能付きノンステップバスを19台、安全性の高いASV型の高速バスを2台導入する。相鉄グループは2018年度、総額126億円(鉄道事業115億円・バス事業11億円)の設備投資を行うとしている。