それでは実際に、マイナビニュース会員へのアンケート結果から判明した心に刺さる座右の銘を、タイプ別に分けて紹介していきましょう。まずは、「人」から選ぶものから。

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    一流スポーツ選手のようにリスペクトされている人の言葉は、やはり強いことが判明

スポーツ選手の名言からおすすめする座右の銘

前向きにチャレンジし続け、結果を出し続ける一流スポーツ選手の言葉には、さすがの説得力があります。

世界一になるには世界一の努力が必要だ

日本から世界へ飛び出し活躍する日本人フットボールプレイヤー・本田圭佑選手の言葉です。「シンプルだから」「心に残る」と、アンケートでも好感度高し。

テクニックは人から教わることができる。でも、ハートは自分で鍛えるしかない

ブラジル出身、元日本代表としても活躍、日本サッカー界を今も支え続けるラモス・瑠偉選手の言葉です。アンケートでは、「仕事で痛感することが多かった」「痛感するから」と、ハートの強さの必要性を感じているコメントが印象的でした。

弱気は最大の敵

次は、昭和のプロ野球選手をご紹介。闘志をむき出しにした投球スタイルで「炎のストッパー」と呼ばれた広島東洋カープの津田恒実投手が、自身の座右の銘にしていたそう。高校生時代、甲子園での大事な試合でバッターをカーブでかわそうとして打たれてしまったことを悔やみ、同じ過ちを繰り返さないようにと、この言葉を座右の銘にしたとのこと。若くして病に倒れ、惜しくも32歳で亡くなったのが1993年。その死から四半世紀経つ今もファンから愛され続ける名投手の熱い生き様が詰まった言葉です。

目標を達成するには、全力で取り組む意外に方法はない。そこに近道はない

「バスケットボールの神様」マイケル・ジェフリー・ジョーダン選手(アメリカ合衆国)の名言。日々の努力が大切だという当たり前のような事実でも、神様と呼ばれる天才選手の口から語られると、より心に刺さりますね。ジョーダン選手にはほかに「何かを始めるのは怖いことではない。怖いのは何も始めないことだ」という名言もあり、こちらもアンケートでは高い支持を集めました。

ゴールを100%外すのは、打たなかったシュートだけだ

「アイスホッケーの神様」ウェイン・グレツキー選手(カナダ)の名言です。「氷上の格闘技」とまでいわれる、厳しく激しくスポーツの一流選手だからこそ、失敗を恐れずチャレンジし続ける勇気、チャレンジしなければ何も始まらないという真理を誰よりわかっていたのかもしれないと思わせてくれる言葉です。

英語でも語りたい。世界の偉人の名言からおすすめする座右の銘5選

歴史に名を残す偉人の言葉には、時代や言葉の壁を突き破って多くの人の心に刺さる強さがあるようです。ついでに、英語でも言えるように覚えておくと、自己紹介でもうひとネタほしいとき、「あと3分引き伸ばせ」などと突然無茶ぶりされたときなんかにも役立ちそう。

険しい丘に登るためには、最初にゆっくり歩くことが必要である/It’s necessary to walk slowly first to climb a steep hill.

イギリスの劇作家、ウィリアム・シェイクスピアより。さすが紳士の国イギリスを代表する作家にして、卓越した心理描写で他の追随を許さないシェイクスピア、含蓄深い言葉です。アンケートでもこの言葉が心に刺さった理由として、「意味が深いから」など、じっくり考えさせられたとするコメントが目につきました。

天才とは努力する凡才の事である/It is that of ordinary ability to effort and genius.

ドイツ生まれの天才物理学者・アルベルト・アインシュタインによる名言。アンケートでは努力の大切さを訴える座右の銘はどれも高い支持を得ていましたが、特にこの言葉には「才能のせいにすると、何もしない言い訳になってしまうから、秀でた人は努力のたまものだと信じたい」など、真摯なコメントが印象に残りました。

明日死ぬかのように生きよ/Live as if you were to die tomorrow.

行動することの大切さを訴えるこの言葉は、インド独立の父・マハトマ・ガンディーの名言として知られます。アンケートでも「目が覚めた」「今という時間は、今だけ」「先人の工夫とアイディアと生き様が反映されている」とビビッドな反応がありました。

この言葉には実は続きがあり、元は、「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ。/Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.」というフレーズ。なお、今回のアンケートでは同じガンディーの言葉から「満足は努力の中にあって、結果にあるものではない/Satisfaction lies in the effort, not in the attainment, full effort is full victory.」も多く支持されていました。

生きるとは呼吸することではない。行動することだ/Living is not breathing but doing.

行動することの大切さを教えてくれる言葉をもうひとつ。これは、「近代の父」と呼ばれる18世紀フランスの哲学者・ジャン=ジャック・ルソーの言葉です。一方で、生後9日で母を喪い、10歳のときに今度は父が蒸発。若くして男爵夫人の愛人となり、後に別の女性と結婚して五人の子を設けるものの生活苦から全員を孤児院に送るなど、波乱万丈の生涯を送りました。

激動の時代を全力で生きたルソーの実感が、国境も時代も超えた普遍性を備える名言を生んだのでしょうか。アンケートでは「ダラダラしている私の心に刺さった」といったリアルなコメントも。

たいていの人は、自分が幸福になろうと決心した程度だけ幸福である/Most folks are about as happy as they make up their minds to be.

こちらは第16代アメリカ合衆国大統領・エイブラハム・リンカーンの言葉です。「人民の、人民による、人民のための政治」という演説も有名ですね。アンケートでは「自分の限界は自分で決めてしまうと思うから」「人生において大切な言葉と思う」といった声がありました。

アメリカ大統領の言葉としては、ほかに、ジョン・F・ケネディ大統領による「汝の敵を愛せ。ただし、その名を忘れるな。/Forgive your enemies, but never forget their names.」という印象的な言葉もランクインしていました。