続いて、「意味」で選ぶ座右の銘をご紹介しましょう。そして、アンケートの結果から、もっとも「心に刺さる」と共感を集めた座右の銘も発表! 多くの人の心に刺さる言葉の共通点と、その理由を探ります。

  • 辞書

    直感的に意味に共感できる座右の銘は、多くの人の心に刺さる

座右の銘の意味から選ぶ

熱いヤツこそかっこいい。己を奮い立たせてくれる座右の銘5選

熱く、ひたむきに生きる姿はかっこいい。そうした姿勢をひとことで表す言葉は、多くの人の心に刺さるようです。アンケートでは、これらの言葉が心に刺さった理由として、「前向きな座右の銘が好き」「逃げてばかりの自分に突き刺さる」といったコメントが並びました。

夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ

実業家・高橋歩氏の言葉で、氏の著書のタイトルにもなっています。自分は夢から逃げていないか、ドキッとする人が多いようです。

何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ

マンガ『ワンピース』の中のセリフだと間違って覚えている人が多いのですが、誤このセリフが登場したのは『ツギハギ漂流作家』というマンガなので注意。

強い人間なんていない。強くあろうとする人がいるだけだ。

マンガ『バカボンド』のセリフを元に広がったと思われる言葉です。

勝つことは偶然じゃない。

こちらも元はマンガ『賭博黙示録カイジ』(福本伸行)のセリフから広まったと思われます。

やってしまった後悔は段々小さくなる。やらなかった後悔は段々大きくなる。

小説家・林真理子氏による『野心のすすめ』というエッセイに出てくる言葉です。

ことわざや四字熟語から選ぶおすすめ座右の銘5選

ことわざや四字熟語のように、昔からよく使われてきた言葉には、時代を超える普遍的な説得力があるはず。予想はしていたものの、アンケートをとってみると実際に、ことわざや四文字熟語は強い、という結果になりました。

足るを知る(たるをしる)

満足することを知ることの大切さを表す言葉です。

  • 雲外蒼天

    雲の向こうには蒼い空が広がっている

雲外蒼天(うんがいそうてん)

生涯や悩みを乗り越えれば、そこには青空が広がっているという意味。「雲外に蒼天あり」とも読みます。

継続は力なり

続けることの大切さをシンプルに表す格言です。

時は金なり

時間の貴重さをシンプルに表す格言です。

石の上にも三年

冷たい石の上でも、3年座り続ければ、必ず暖かくなる。がまん強く続けることの大切さを表す例です。

ユーモアがあるおすすめ座右の銘5選

ユーモアを大事にしたい、座右の銘アンケートにはそんな声も多く寄せられました。シンプルに笑顔の大事さを訴えるもよし、ひとひねりしてウケを狙うもよし、笑いをテーマにした言葉を紹介します。

笑う門には福来る(わらうかどにはふくきたる)

いつも笑っている人は幸せになるという、これもことわざの一種です。

生きてるだけで丸儲け

ご存知、明石家さんまさんが座右の銘にしている言葉として有名。娘のIMARUさんの名前の由来でもあるそう。

そんなの関係ねー!

お笑い芸人・小島よしおさんのネタですが、「些細なクレームや揚げ足取りなどを気にしすぎて、世間や自分が息苦しくなっている気がするから」など、本音で支持するコメントも。ほかに「ウケます。」という正直な声もありました。

なんくるないさ

沖縄県の島言葉(しまくとぅば)から。笑顔でゆる~く言えば、なんともいえない癒し効果間違いなし。ただし、単純に「なんとかなるさ」を意味するわけではなく、本来はその前に「正しいことをすれば」という前提があるそうなので、軽々しく使いすぎないように気をつけて。

髪の毛が後退しているのではない。私が前進しているのである。

ソフトバンクの孫正義社長がツイッターで発言し、その斬新さが全国の「前進中」の男性諸氏のみならず、広く人の心に突き刺さった名言。「笑える」「ハゲをプラスに捉えていておもしろい」と、アンケートでもハゲしくウケていました。

一番人気の座右の銘は!? 短いからこそ心に刺さる座右の銘5選

今回のアンケートで「心に刺さる」と選ばれた言葉を人気順並べると、上位5つの共通点はどれも「短い」こと。選んだ理由としても「シンプルだから」「短いから」「長すぎないところがいい」が多くあげられ、シンプルな言葉の強さを実感する結果となりました。いろいろ考えすぎて座右の銘を決められないという人、ぜひ、この中から直感から選んでみてください。

変わることを恐れるな

「心に刺さる」ともっとも多くの支持を得たのがこの言葉。理由としては、「自分に合ったものだから」「いつも自分に言い聞かせている言葉なので」と、自分にひきつけて受け止めてくださった回答が多く、印象的でした。

  • 変わることを恐れるな

    アンケート調査の結果判明したもっとも心に刺さる座右の銘は「変わることを恐れるな」

人生一度きり 「変わることを恐れるな」に次いで多く選ばれたのがこの言葉。理由として、短いことのほかに、「いくら健康だと思っていても、人生一寸先は闇」「年を取ってその通りだと思うことが多い」など、人生を有意義に生きたいという静かな覚悟を感じさせる回答が目に付きました。

まずはやってから考えよう

こちらも「人生一度きり」と並んで多く選ばれました。この言葉を選んだ理由としては、「なにもしないことが一番いけないことなのかなと思います」「やる前からできないといってしまいがちなので」と、なかなか行動できない自分に戒めるコメントが目立ちました。

一所懸命 シンプルな言葉としてはこの四字熟語も人気でした。「一所懸命」とは、かつて武士が主人から賜った「一か所」の領地を命がけで守って生きたことから、「ひとつのことを命がけでやり遂げる」という意味です。転じて今では「一生懸命」とも言われます。

笑いたいやつは笑え 笑われても自分の信じる道を進むという強い意志を感じさせるこの言葉には、「自分が好きな事は、人に何を言われようが関係がないと思うから」などと共感が集まりました。

まとめ

心に刺さる座右の銘30選、いかがでしたか? アンケートには多彩な言葉が並んだものの、突きつめると「努力」「情熱」「行動すること」「ユーモア」といった本質的な価値を改めて思い起こさせてくれる表現が多かったですね。自己紹介のネタが見つかりそう!と軽い気持ちで調査を始めた編集部員も、今日から襟を正し、背すじを延ばして生きていきたくなりました。