南海電気鉄道は12日、大阪府堺市や地元の団体とともに活用の方策を探っていた浜寺公園駅の旧駅舎について、4月15日からギャラリーやカフェ・ライブラリーなどでの活用を開始すると発表した。

  • 浜寺公園駅旧駅舎外観

  • ギャラリー内観

  • カフェ・ライブラリー内観

  • イベントホール内観

浜寺公園駅旧駅舎は、東京駅などの設計で知られる辰野金吾が主宰した辰野片岡建築事務所の設計により、1907(明治40)年に完成。国の登録有形文化財にも指定された。南海本線(堺市)連続立体交差事業にともなう仮駅舎への切替えにより、2016年1月で閉鎖され、昨年11~12月には曳家工事により元の場所から約30m離れた場所に移設された。

4月15日以降、絵画や手芸品などを展示するギャラリー、茶や読書を楽しめるカフェ・ライブラリー、イベントホールを備えた多目的スペースとして再び活用される。営業時間は10~17時(火曜定休)。NPO法人浜寺公園駅舎保存活用の会が運営にあたる。