行列のできるシフォンケーキで気分もふんわり

池袋防災館から徒歩数分、西池袋公園付近にあるのが、行列の途切れないスイーツカフェ「ラ・ファミーユ」だ。ただし、店頭でスイーツのみを購入する場合は行列に並ばなくてOK。暖かい季節には、公園でのティータイムも楽しそうだ。

  • ふわふわのシフォンケーキ「フレーズ」(450円)。生地にいちごを練り込み、いちごピューレを染み込ませた、いちごづくしのケーキ

    ふわふわのシフォンケーキ「フレーズ」(450円)。生地にいちごを練り込み、いちごピューレを染み込ませた、いちごづくしのケーキ

  • 「チーズシフォン」(350円)

    「チーズシフォン」(350円)

  • 「シュークリーム」(240円)。おいしそうなものがありすぎて目移りしてしまう

    「シュークリーム」(240円)。おいしそうなものがありすぎて目移りしてしまう

●information
ラ・ファミーユ
東京都豊島区西池袋3-4-6

静かなカフェのほっこりパン

さらに少し進んで見つけたのが「CAFE TERVE!」。天然酵母パンのカフェだ。ベーグルやスコーン、あんぱんなど、店内にこぢんまりと並べられたパンは、いずれもこんがりとした焼き上がり。すべて欲しくなってしまうかわいさだ。そのほか、陶芸作家による温もりある食器や、布製品などの雑貨も販売している。

  • 「ベーグル スパイスチーズ」(260円)と、Admiの「ハンカチ」(972円)

    「ベーグル スパイスチーズ」(260円)と、Admiの「ハンカチ」(972円)

  • 生地の中にもチーズが練りこまれている。スパイシーな香り!

    生地の中にもチーズが練りこまれている。スパイシーな香り!

  • クリームチーズがたっぷり入った「チーズ入り桜あんぱん」(240円)

    クリームチーズがたっぷり入った「チーズ入り桜あんぱん」(240円)

●information
CAFE TERVE!
東京都豊島区西池袋3-33-24

赤レンガの大学で大正時代に思いを馳せる

「立教大学」は、明治7(1874)年にアメリカの宣教師によって設立された私塾がルーツとなっている。現在の池袋キャンパスは大正7(1918)年に建てられたもの。当時、アメリカで人気のあった「カレッジ・ゴシック様式」の建築だ。建造物は自由に見学ができるほか、在学生によるキャンパスツアーも開催している(要予約)。

  • まるでハリー・ポッターの世界。東京大学や早稲田大学にも歴史的な建築があるが、立教大学は全体がほどよくまとまり、より落ち着いているように見受けられる

    まるでハリー・ポッターの世界。東京大学や早稲田大学にも歴史的な建築があるが、立教大学は全体がほどよくまとまり、より落ち着いているように見受けられる

  • 夏になると、赤レンガの校舎は緑色のツタで覆われる。ベンチがたくさんあり、ゆっくりと景色を楽しめる

    夏になると、赤レンガの校舎は緑色のツタで覆われる。ベンチがたくさんあり、ゆっくりと景色を楽しめる

  • 大学の裏手にある「旧江戸川乱歩邸」。小説家・江戸川乱歩が70歳で死去するまでの31年間をここで過ごした。毎週水・金曜日のみ、「幻影城」と呼ばれる土蔵の書庫兼書斎と、住居の内部を見学できる(無料)

    大学の裏手にある「旧江戸川乱歩邸」。小説家・江戸川乱歩が70歳で死去するまでの31年間をここで過ごした。毎週水・金曜日のみ、「幻影城」と呼ばれる土蔵の書庫兼書斎と、住居の内部を見学できる(無料)

  • そこから北へ向かうとたどり着くのが「池袋乱歩通り商店街」。江戸川乱歩もきっとこのあたりを歩いたのだろう

    そこから北へ向かうとたどり着くのが「池袋乱歩通り商店街」。江戸川乱歩もきっとこのあたりを歩いたのだろう

  • 池袋乱歩通り沿いには、世界的に珍しい「ミステリー文学資料館」がある。有名ミステリー作家の手書き原稿なども展示している(日・月曜日・祝日は休館)

    池袋乱歩通り沿いには、世界的に珍しい「ミステリー文学資料館」がある。有名ミステリー作家の手書き原稿なども展示している(日・月曜日・祝日は休館)

●information
立教大学
東京都豊島区西池袋3-34-1

寄席は和服がおトク

江戸時代の庶民の娯楽といえば「寄席」。落語や奇術、紙切りなど、伝統芸能を今も気軽に楽しめるのが「池袋演芸場」だ。毎月1日~20日の料金は、一般2,500円。浴衣や着物着用の場合は2,000円に割引される。"和"の芸能を楽しむのなら、装いも変えてみるのも面白いのではないだろうか。ちなみに21日からは一般2,000円。こちらは和装でも割引はないらしい。

  • 池袋演芸場は、昭和26(1951)年創業。これまでに紹介した「のんびり」な地域ではなく繁華街にある

    池袋演芸場は、昭和26(1951)年創業。これまでに紹介した「のんびり」な地域ではなく繁華街にある

●information
池袋演芸場
東京都豊島区西池袋1-23-1

いけふくろうの手作り最中がかわいすぎる!

池袋演芸場近くにある「三原堂」は、昭和12(1937)年創業の和菓子の老舗。ここで注目したいのが、池袋銘菓として販売している「池ぶくろう最中」だ。テイクアウトとして購入するのもいいが、2階の甘味処で「手作り最中セット」(750円)にトライしてみてはいかがだろう。もしかしたら、福も挟み込めるかもしれない。

  • 「手作り最中セット」(750円)。ふくろう型の皮はサクサク! 挟むと両面が顔になってしまうところがミソ

    「手作り最中セット」(750円)。ふくろう型の皮はサクサク! 挟むと両面が顔になってしまうところがミソ

  • そのほか、「ぜんざい白玉」(写真/750円)、かき氷(850円)、フレンチトースト(1

    そのほか、「ぜんざい白玉」(写真/750円)、かき氷(850円)、フレンチトースト(1,000円)などの甘味や、和風炒飯(800円)などの軽食もある

●information
三原堂
東京都豊島区西池袋1-20-4

三原堂まで来れば、もう池袋駅の目の前である。西口を大きくぐるりと一巡りした形だ。といっても、それぞれのスポットをじっくりと楽しながら街巡りをしていたら、おそらく1日では歩ききれないだろう。できることなら、何度か足を運んでみてもらいたい。その度に、池袋の新たな魅力に出会えるはずだ。

※価格は全て税込

筆者プロフィール: 木口 マリ

執筆、編集、翻訳も手がけるフォトグラファー。旅に出る度になぜかいろいろな国の友人が増え、街を歩けばお年寄りが寄ってくる体質を持つ。現在は旅・街・いきものを中心として活動。自身のがん治療体験を時にマジメに、時にユーモラスに綴ったブログ「ハッピーな療養生活のススメ」も絶賛公開中。