日産自動車は29日、ニューヨーク国際自動車ショー(米国で3月30日〜4月8日に開催)において、新型「アルティマ」を世界初公開すると発表した。同車は2018年秋に米国の日産ディーラーで販売を開始し、今後数年間で世界の多くの市場で発売する予定。

  • 新型「アルティマ」

新型「アルティマ」は、高速道路の単一車線での自動運転技術「プロパイロット」を搭載しており、渋滞走行と長時間の巡航走行の2つのシーンで、アクセル・ブレーキ・ステアリングのすべてを自動的に制御してドライバーの負担を軽減。同技術は、ステアリングスイッチの操作で簡単にシステムを起動・設定することができるほか、道路と交通状況を把握してステアリングを正確に制御し、人間が運転している感覚に近い自然な走行を実現する。

また、後退時に車両後方の静止した物体を検知し、必要に応じて自動でブレーキを作動させて衝突防止を支援する「リアオートマチックブレーキ」、カメラが検知した標識等の制限速度とナビゲーションシステムのデータと組み合わせて、直近の道路の制限速度をディスプレイに表示する「トラフィックサインレコグイニション」など、最新の先進安全技術を多数採用している。

  • 新型「アルティマ」

エンジンは、世界初の量産型2.0リッター直列4気筒可変圧縮比ターボエンジン「VCターボ」を搭載し、V6ガソリンエンジンと並ぶ動力性能を発揮しながら、4気筒エンジンと同等の低燃費を実現。新しい部品もしくは新設計の部品を採用した直列4気筒DOHC2.5リッター直噴エンジン搭載モデルも設定されている。駆動方式では、新型2.5リッターエンジン搭載車に4輪駆動システム「インテリジェント4×4」を初採用した。

グレードは、「S」「SR」「SV」「SL」「Platinum」と幅広く展開し、インテリジェント4×4を選択可能な2.5リッターエンジンを全グレードに設定し、「SR」と「Platinum」グレードには2.0リッターVCターボエンジン(前輪駆動のみ)も設定。また、VCターボを搭載した「Platinum」グレードをベースに開発した限定生産モデルも発売予定。