名古屋鉄道は26日、2018年度設備投資計画を発表した。総額約262億円(鉄道事業に約149億円、開発事業に約93億円、その他約19億円)の設備投資を行い、鉄道事業では車両の新造・リニューアルをはじめとするサービス改善工事や旅客安全・運転保安工事を推進する。

  • 一部特別車特急車両2200系は2018年度に1編成を新造

車両の新造・リニューアルに関して、2018年度は一部特別車特急車両2200系を1編成(6両組成)、通勤型車両3300系を4編成(4両組成、計16両)新造し、一部特別車特急車両1200系は3編成(6両組成、計18両)をリニューアルするとのことだった。

2200系・3300系は2015年度に新造された編成から新たなデザインを採用している。一部特別車特急車両1200系は「パノラマsuper」の愛称を持つ特別車(1000系)2両、一般車(1200系)4両で構成され、2015年から車両のリニューアルが開始された。外観デザインの変更に加えトイレの洋式化、座席の更新など車内環境も刷新されている。

  • 通勤型車両3300系は2018年度に4編成を新造

  • 一部特別車特急車両1200系は3編成をリニューアル

インバウンド受入環境の整備として、中部国際空港へのアクセス用特急に使用される2000系「ミュースカイ」の車内案内表示・自動放送を4カ国語表示(日本語・英語・中国語・韓国語)とするほか、無料Wi-Fiサービス「MEITETSU FREE Wi-Fi」の提供エリアを現行の4駅から35駅に拡大。駅トイレの洋式化も進める。駅改良・バリアフリー化工事や高架化工事も継続。異常時の輸送力確保のため、犬山線下小田井駅付近に折返し設備(上下線をつなぐ渡り線)を整備する。津島線などでまくらぎのPC化、名古屋本線本宿~名電長沢間でロングレール化工事も実施するという。

ホームの安全対策として内方線付き点状ブロックの整備や危急知らせ灯の増備などを進め、名古屋本線金山駅ではホームドア設置に向けた検討も行う。開発事業においては、同社沿線の常滑駅前と大曽根駅、江南駅西口で商業施設の開発を実施。太田川駅・大曽根駅近くに賃貸マンションを建設する。名駅再開発の具体化に向けた計画の推進も図る。