大井川鐵道は2016年4月・10月に実施して話題を呼んだ長距離鈍行列車を楽しむツアーの第3弾を4月21日に実施すると発表した。今回も総乗車距離223.2km、総乗車時間11時間29分の長旅となる。

  • 抜里駅付近を走行中の長距離鈍行列車

  • 長距離鈍行列車の客車内

機関車は大井川本線電化時から在籍するE101形、客車は旧国鉄の旧型客車4両を使用。1975年当時に日豊本線を運転していた大分発都城行の普通列車527列車をイメージしながら、新金谷~千頭間を3往復運転する。イメージを膨らませるため、車内アナウンスは日豊本線を再現。車内放送チャイムも、国鉄時代によく聞かれた「ハイケンスのセレナーデ」を使用する。一部の客車内広告スペースには、旧国鉄が1980年代に実施した「いい旅チャレンジ20,000km」のポスター2種類を掲出する。

長距離鈍行列車の名物だった長時間停車、通称「ドカ停」も再現。今回は45分間の「ドカ停」を予定しており、「土曜日の昼下がり、のどかな駅でゆったりと流れる時間をお楽しみください」と大井川鐵道はPRする。2往復目の車内では、昔ながらの素朴な味わいが人気の「東海軒のサンドイッチ」がおやつとして配られる。

定員80名で、旅行代金は大人1万2,000円、こども7,000円。全車自由席だが、客車4両で84個のボックスシートがあるため、1人で1ボックスを使用できる計算となる。食事は付かないが、ツアー参加者限定で静岡駅の駅弁が予約購入できる。昼食は親子めし、夕食は幕の内弁当。3月30日から大井川鐵道ウェブサイトにて参加受付を開始する。4月1日23時59分で締め切り、応募多数の場合は抽選となる。