音楽家の坂本龍一がこれまで行ってきた、東北での活動に密着した『津波ピアノ~坂本龍一と東北の7年~』(NHK総合 23:25~23:58)がきょう10日、放送される。

  • 『津波ピアノ~坂本龍一と東北の7年~』

    坂本龍一 -NHK提供

坂本が東日本大震災の被災地を訪ね歩いた際、津波で流され壊れた1台のピアノと偶然出会った。試弾した坂本は、自然の力で調律から解き放たれたピアノの音が心に残ったようで、その音を後日、8年ぶりの新作アルバム『async』収録の「ZURE」で使用した。

さらに坂本は、そのピアノの鍵盤にセンサーを取り付け、コンピューターと接続。地震波の動きを音に変換する装置に生まれ変わらせた。これは震災の風化を強く危惧する坂本なりの、「あの出来事を忘れてはならない」というメッセージだ。

番組では坂本とピアノの持ち主だった宮城県農業高校の教師や生徒ら、ピアノを取り巻くさまざまな人々に密着する。

  • 『津波ピアノ~坂本龍一と東北の7年~』
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