クイーンは僕の大好きなバンドである。今回、アンケートを作成するにあたって、たっぷりと聞き返してみた。「とてもよい……」そう呟いてしまった。僕を70年代に連れて行ってくれた。ついつい活動前半に偏ってしまうが、僕の選定した20曲の順位をみていこう。
恒例の同級生捜し! ブライアン・メイとロン・ウッドは意外!?
クイーンは言わずと知れた4人組のロックバンドである。英国のバンドだが通常のブリティッシュロックに収まりきらない音楽性が当時の他のバンドからも一線を画していた。さて、メンバーの生年月日を見ていこう。
- フレディ・マーキュリー 1946年9月5日生 1991年11月24日没 享年45(若い、若過ぎる)
- ブライアン・メイ 1947年7月19日 現在70歳
- ロジャー・テイラー 1949年7月26日 現在68歳
- ジョン・ディーコン 1951年8月19日 現在66歳
フレディーと同年生まれは、
- ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズ 1946年1月3日
- 昨年亡くなったJ・ガイルズ 1946年2月20日生 2017年4月11日没 享年71
ブライアン・メイと同年生まれは、
- デヴィッド・ボウイ 1947年1月8日生 2016年1月10日没 享年69
- ロン・ウッド 1947年6月1日
ロジャー・テイラーと同い年は、
- ジーン・シモンズ 1949年8月25日
- ブルース・スプリングスティーン 1949年9月23日
ジョン・ディーコンと同い年は、
- フィル・コリンズ 1951年1月30日
- トム・ハミルトン 1951年12月31日
と錚々たる顔ぶれのロックスターと同時代を駆け抜けた。
デビュー当初はグラムロック扱いのクイーン
僕が初めてクイーンを知ったのは1975年頃のミュージックライフの特集だ。メンバーの好きなアーティストにベーシスト(ジョン・ディーコン)以外、3人ともジミ・ヘンドリックス(1942年11月27日~1970年9月18日)を挙げていたので印象に残ったのだ。当時は頻繁にFMラジオでクイーン特集が組まれていた。実際にそのサウンドを聴いたのは「炎のロックン・ロール~Keep yourself alive」だった。一発で取り憑かれた。「なんというカッコよさ」。グラムロックとも、サイケデリックロックとも紹介されていたのを覚えている。
たとえば、この4人と同じ大学のクラスにいたとしよう。
また、このバンド、ルックス的に非常に面白かったですね。4人のファッションや顔つきがバラバラなんですよね。たとえば、この4人と同じ大学のクラスにいたとしよう。およそこの4人が仲良しとは想像すらできないでしょ? だってロジャーは顔がよすぎるし、ジョン・ディーコンは大人しすぎて目立たない感じだし、ブライアン・メイは普通そうだけど気むずかしそう……。その上、フレディに至っては「なんか、ワケわかんないヒトがいるよ」という印象である。うーん、僕なら無難なジョン・ディーコンに話しかけるかな?
まあ、そういう与太話は置いておき、みなさんの、投票順位をご覧ください。
20位~16位、僕の大好きなロジャーの曲が2曲ともこんな順位に!!
20位 さまよい~Drowse(テイラー)
当時、専用のミュージックビデオは作られていなかったのだろう、あとづけ感満載のこのPV。しかし、ブライアンの深めのディストーションスライド、3拍子のビート、気怠いコード進行、擦れたハイトーンヴォーカル。もうロジャー作曲の真骨頂全開の曲です。1:58あたりからのロジャーの本気のシャウト、この曲のピークだよね。3:22からは、クリント・イーストウッドやらジミ・ヘンドリックスまで引っ張り出す茶目っ気がいい。
19位 '39(メイ)
こちらも専用ビデオは作られていない模様。シングルカット曲ではないからしかたないよね。でも、このフォークロア風のメロディ、ブライアンの作風の幅広さを象徴する名曲だと思う。だって、後に出てくる炎のロックン・ロール~Keep yourself alive(デビューアルバムび収録)もブライアンなんだぜ? 1:40あたりから始まる強烈な高音のファルセット、ロジャーの声なのはみんな知ってるよね?
18位 ブレイク・フリー(自由への旅立ち) ~ I Want to Break Free(ディーコン)
全員女装である。本当に自由へ旅立ってしまったよ、このヒトたちは。イイ感じの悪ノリ感満載だし、曲もクイーンらしくないほど超ポップだし、「No Synth」なんて堅いことも言わなくなった、オトナのロックだ。作曲はジョン・ディーコン。
17位 アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー ~ I'm in Love With My Car(テイラー)
みなさん、気づきました? この曲も3拍子なんですよね。ロジャーの曲の2大名曲がどちらも3拍子って面白いね。サビのシャウトしたハイトーン、気が遠くなるほどいいよね。0:37あたりのロジャー、まるで銀幕のスターのようなカッコよさじゃありませんか!? 今は太っちゃったけど、ロック界のドラマーでは最高の美男子だと思います。
16位 懐かしのラヴァー・ボーイ~Good Old Fashioned Lover Boy(マーキュリー)
とても、優しい曲ですよね。タイトル通り、メロディがちょっと古めかしい雰囲気を纏っていてとても好きです。ギターがフルートのような音なのもいいね。このビデオ、スタジオテイクとちがって所々、おっヘンだな、と感じました。
15位~11位、輝ける7つの海がこんなところいるなんて……
15位 ロング・アウェイ ~ Long Away(メイ)
こちらもオリジナルビデオは制作されていないようです。でも、ブライアン・メイの歌声がとても素敵な曲だと思わない? イントロのアルペジオの音も、「こんな軽い音もレッド・スペシャルって出せるんだなぁ」と感動したものです。
14位 ユー・アンド・アイ ~ You and I(ディーコン)
元気をもらえる曲でしょ? ジョン・ディーコン、控えめなヒトらしいけど、いい曲作るよね。曲の途中まで一切、ギターが入っていない珍しい曲でした。でも、一旦入り出すと堰を切って、ブライアン・メイの縦横無尽のフレーズがカッコイイ。
13位 アンダー・プレッシャー ~ Under Pressure(クイーン&デヴィッド・ボウイ)
デヴィッド・ボウイが作曲に入っているためか、少しクイーンの普段のイメージとはちがっている。デヴィッド・ボウイはブライアン・メイと同い年だったが、デビューが早かったせいか、年もずいぶん上と思ってましたよ。
12位 ライアー ~ Liar(マーキュリー)
デビューアルバム収録曲。なんという、グラムロックっぽさ、曲もそうなのですが、みんなの衣装がスゴ過ぎる。1973年ってこんな感じだったんだ~。デヴィッド・ボウイや、マーク・ボランと変わらないね。でも、ロックギターのお手本のような構成だったり、後の大ブレイクするクイーンの形に既になっているところがスゴイ曲です。
11位 輝ける7つの海~Seven Seas of Rhye(マーキュリー)
ピアノのイントロが、一度聞いたら忘れられないソリッドなロック。セカンドアルバム収録曲で荒っぽいけどそこが魅力の一曲だ。最後の合唱風はビートルズのバンガロー・ビルを彷彿とさせます。
スミマセン、ここまで書いていて完全に力尽きました。10位から1位は次回のお楽しみにさせていただきます。1週間以内に後編が掲載できればいいなぁ。がんばります……。
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お詫びにみなさんの10文字コメントを載せておきます。
「初来日公演見たなー」P.N.弁天小僧(東京都56歳男性)
おお、1975年の武道館ですね! うらやましいっ、「オレ」も見たかったぁ。オレが見たのは85年の代々木競技場でした……。
「楽しいです。」P.N.代ゼミ(東京都29歳女性) 同様意見11名
楽しいですよね、でもお若いのにペンネームが面白すぎて……。
「フレディ生きてたらな」P.N.すずめ(千葉県57歳女性) 同様意見21名
そうですね、きっと今でもクイーンで歌ってたし、何度も来日してくれたんじゃないかな?
調査時期: 2018年1月17日~1月19日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 1,991名(男性1,284名 女性707名)
有効回答数:697
調査方法: インターネットログイン式アンケート