声優・原由実のバースデーイベント「『原由実の○○放送局 大盛』はらみーお誕生日会」が1月21日、新宿FACEにて開催された。本イベントは昼夜の部で開催された。今回は"あれ"という優しさに包まれた昼の部の模様をレポートする。

  • 「『原由実の○○放送局 大盛』はらみーお誕生日会」

『原由実の○○放送局 大盛』は、ゲーム総合情報メディア『ファミ通』がニコニコ生放送で展開している声優チャンネル。声優として活躍する原由実(はらみー)が、様々な企画に挑戦したり、レトロゲームや最新ゲームに挑戦したり、食べ物をいっぱい食べたりする生放送番組である。

今回のイベントはおもにチャンネル会員を対象に行われたもので 、来場者とゲームで遊んだり、トークを楽しんだりするなど、リスナーと一緒に誕生日をお祝いする交流イベントとなった。イベントがスタートすると、はらみーがいつもの調子でステージに登場。乾杯などはしつつも、そのままゆるーく進行していく。イベントだから、誕生日だからといって特別意識した行動を取るわけではない、いつも通りでいるのが、はらみーの魅力なのである。

そんな進行のなか、最初に行われたのは「プチブラファッションショー」のコーナー。本コーナーは、高級品ではないが安くてかわいい、安くてオシャレという意味を持つ「プチプラ」(プチプライス)のファッションを2つ用意し、来場者にどちらがいいのか選んでもらう企画だ。今回は「遊園地デート」をテーマにはらみー自身が選んだというミニスカート、パンツルックコーディネートの2択から、接戦の末、ミニスカートが選ばれた。

選ばれた衣装に着替えるため、ここではらみーが舞台から一度降壇。その時間を使って会場に映し出されたのは、"シャーロック由実"の映像だ。以前、番組内で設けられていたコーナーのように、難事件を華麗に解決していく。ここで久しぶりに推理を披露することに。今回は「お誕生日会に起きた事件」について解明することになった。

番組内での企画同様、「いつ、どこで、誰が、何を」について、用意された紙のなかから選んだ結果、「今日(誕生日である1月21日)」「ケーキ屋さんで」「プロレスラー」が"あれ"したというヒントが得られる。そのヒントから導きだしたのは「ケーキ屋さんでプロレスラーと試合を始めたシャーロックだったが、最終的には"あれ"していただいて会場入りできた」という答えであった。

そのままシャーロックの映像がフェードアウトすると、続けざまにはらみーから会場の方々へメッセージを伝える映像が流れ始める。メッセージの内容は「この後ファッションショーが行われるのですが、サプライズで突然ハッピーバースデーがかかるので、歌を歌ってほしい」「ペンライトをロウソク代わりに赤色にしてほしい」というお願い。はらみー自身も「これを自分で告知していのはどうなんだろう」「新鮮なリアクションができるように頑張ります」と語っていたように、会場も大いにざわついていた。

その後、何事もなかったかのようにファッションショーはスタート。と、ここで突然、会場にハッピーバースデーの音楽が流れ始める。驚く素振りを見せるはらみー。リスナーは、ハッピーバースデーを歌いながら、ロウソク(赤いペンライト)の光を灯した。そのロウソクにステージから息を吹きかけて明かりを消していくはらみーには、ケーキもプレゼントされる。イベント当日に酸っぱいイチゴを食べていたことも相まってか、「美味しいイチゴが食べられて嬉しい」というコメントを残したはらみーに、会場からはお祝いの言葉と拍手が送られた。

予定調和のサプライズが終わると、中断していたファッションショーが改めて催され、はらみーがモデル歩きをしながら着替えた衣装を会場の方々へアピールしていく。なお、身に着けていたポーチについては、声優の浅倉杏美からプレゼントしてもらったものだという。普段から旅行に行く場合などに使っているというエピソードを嬉しそうに話している姿が印象的であった。

続いて行われたのは「吉野家」「すき家」「松屋」3つのチェーン店の牛丼を食して、どの牛丼を食べたのか当てる「利き牛丼」のコーナー。これまでも『アイドルマスター シャイニーフェスタ+シンデレラガールズ スペシャルパーティー』で"ききからあげクン"をしたり、今井麻美の番組にて"利き餃子"をしたり、様々な場面で食べ比べ企画を行ってきたはらみーが、今回は牛丼に挑戦する。テイスティング後に改めて食べたものを言い当てるという形式で行われ、3回中2回成功すればご褒美が貰えることとなった。

テイスティングではなかなか特徴が掴めず、食べ比べはあえなく2回連続で失敗。しかし、最後の1回成功すればご褒美という特別ルールが設けられ、ここで見事に当てることに成功した。本企画のご褒美として用意されていたのは、「すき家」の牛丼のトッピング全部のせ。「チーズがいっぱいかかっている」「高菜も明太子っぽいのも入っている」などの感想を言いつつ、なかなかできない貴重な体験ができたことについて感慨深そうにコメントした。なお、トッピング全部のせを注文した際、「すき家」の厨房は困惑していたとのこと。

牛丼を食べた後に行われたのは、はらみーがあるシチュエーションに沿って、決められたキーワードを駆使してエチュードを行う「はらストーリーは突然に」のコーナー。今回用意されたシチュエーションは「遊園地」で、キーワードについてはリスナーから募集したものを採用することとなった。最初に選ばれたキーワードは「蟹のアトラクション」。このキーワードを使ったエチュードでは、アイスクリームを落としてしまったはらみーが、お腹もすいているということで、蟹を食べられるアトラクションに行く、という展開になる。はらみーに「あーん」してもらえたことも相まってか、会場はほぼ内容に問題がなかったという評価をくだしていた。

続いてのキーワードは「ネズミの着ぐるみ」。ここでは、とある遊園地でミートパイを落としてしまったはらみーがネズミの着ぐるみに助けられ、その仮面を取った中の人と恋に落ちるというエチュードが繰り広げられる。この壮大なエチュードに対しては「中の人はいない」「着ぐるみのガールフレンドの立場がない」といった夢を守る会場の方々の熱い意見が寄せられ、はらみーもその言葉の一つ、一つに耳を傾けていた。

ここで、はらみーが一度舞台から降壇。代わりに登場したのは『週刊ファミ通』の編集部員・北口徒歩2分氏だ。北口氏の口からはこの後400戦無敗のプロゲーマー・ユミハラ選手が登場しゲーム対決を行うこと、対戦者は会場の方から選び、選ばれた方はプロゲーマーという体でステージに上がってほしいということ、そして、番組は出演者に非常に甘いので対戦する方は何卒……というお願いがされた。

番組スタッフからの懇願が行われた後、ユミハラ選手が満を持してステージに登場。まずは数々の大会で優勝してきたこと、2018年に「SCARZ」「HORI」とスポンサー契約を結んだことなどのプロフィールと略歴が紹介された。なお、「SCARZ」「HORI」は実際に存在する企業で、本イベントにも協力している。

ユミハラ選手の紹介後には、早速スポーツゲーム「フライングパワーディスク: Windjammers」で対決を行うこととなる。本ゲームはフライングディスクと呼ばれるハイテク円盤を投げ合ってエアホッケーのような形式で戦うゲーム。対決は全5回行われ、対戦相手は会場から抽選で選ばれることとなった。

抽選で選ばれたのは、エチオピア・ロシア・赤味噌の国(日本)・千葉(日本)・尾張の国(日本)からやってきたというチャレンジャーたち。実力者との闘いにも関わらず順調に勝ちを重ねるユミハラだったが、苦戦を強いられる場面も多々訪れる。しかし、そのたびにチャレンジャーたちがなぜかユミハラに有利になるディスクを投げる"あれ"な行為をしてしまう。きっとこれが、400戦無敗を貫いてきたユミハラの実力なのだ。ピンチでも負けない(相手の優しさを受けた)ユミハラ選手が、勝利をその手に掴んだ。

ユミハラ選手との対決が終わると、イベントも終了の時間。最後ははらみーが駆け付けた方々に手を振りながら会場を一回りし、記念写真を撮影してイベントの幕は閉じた。

▼夜の部の様子