俳優の藤木直人が、9日に放送されたカンテレ・フジテレビ系ドラマ『FINAL CUT』(毎週火曜21:00~)の第1話で見せた1分30秒の"怪演"に、視聴者から反響が集まっている。

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    『FINAL CUT』に出演する藤木直人=カンテレ提供

亀梨和也演じる主人公・中村慶介が、母親を殺人事件の犯人かのように扱い、死に追い込んだ罪深きテレビ番組関係者に「ある目的」のために制裁を加え、事件の真犯人を追う姿を描く復しゅう劇の同作。

第1話は、慶介がクライマックスで、母を追い込んだ取材を指揮した井出(杉本哲太)に制裁を下し、怒りを爆発させたシーンでの亀梨の鬼気迫る表情に注目が集まったが、その後、メディア被害者に非を認め、謝罪した井出に対して、藤木演じる百々瀬が激高するシーンにも反響が寄せられた。

百々瀬は、過去に井出が受賞したトロフィーを机で叩き割り、「さあ、大変(てえへん)だ! 大変(てえへん)だ!」と、江戸時代の庶民にとってのメディアだった瓦版の影響力について立て板に水のごとく力説。さらに、顔を隠して瓦版を配っていた人たちとは異なり、"ミスターメディア"と称される自分は逃げも隠れもせず、大衆に顔を晒しながら日々ニュースを伝えていることへの強い自負と、人に謝るようなネタを扱わせたことへの怒りをまくし立てた。

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この1分30秒にわたる番組作りにかける狂気をもはらんだスピーチの直後、何事もなかったように微笑みを浮かべていつも通りに打ち合わせを始める百々瀬に、スタッフたちは戦々恐々。視聴者からも、「怒った演技やばい」「狂気過ぎてびびった」「キャラ変超怖かった」など、爽やかな笑顔の裏にあった百々瀬のもう一つの顔に、衝撃の声が集まった。

あす16日に放送される第2話は、慶介が運営するメディア被害に関する通報サイトに、スクープのためなら手段を選ばないディレクター・真崎(水野美紀)の取材によって、殺人事件の容疑者が逮捕直前に逃亡してしまったという相談が。慶介は、次なるターゲットとして真崎への制裁を決意する。

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