日本空港ビルデングは12月12日、「羽田空港ロボット実験プロジェクト 2017」の実施に向けた公募の結果、事業者7社で展開することを発表。実験準備期間も含め、12月13日~2018年2月9日に羽田空港にて、実験を予定している。

  • 12月13日~2018年2月9日に「羽田空港ロボット実験プロジェクト 2017」実施

    12月13日~2018年2月9日に「羽田空港ロボット実験プロジェクト 2017」実施

日本空港ビルデングは2016年より、"オール羽田"の取り組みとして「Haneda Robotics Lab(ハネダ ロボティクス ラボ)」を設置し、ロボットの技術検証を目的に、羽田空港でロボット製品(プロトタイプ含む)の実証実験と将来的な導入を目指す「羽田空港ロボット実験プロジェクト」を行ってきた。「羽田空港ロボット実験プロジェクト 2017」はその第2期となる。同プロジェクトは、経済産業省「ロボット導入実証事業」を活用し、政府が進める「改革2020」プロジェクトの実現に向けた取り組みのひとつとして、国土交通省及び経済産業省と連携して実施する。

警備ロボットとして「Reborg-X(リボーグ エックス)」(綜合警備保障)を、2018年1月9日~17日に第1旅客ターミナル2階出発ロビー南ウィング1番時計台付近にて運用する。

  • 「Reborg-X(リボーグ エックス)」(綜合警備保障)

    「Reborg-X(リボーグ エックス)」(綜合警備保障)

物流関連ロボットとして「OTTO100/1500(オット・ヒャク/オット・センゴヒャク)」(アルテック)と「Relay(リレイ)」(NECネッツエスアイ)を、1月15日~23日に第1旅客ターミナル2階出発ロビー、第1旅客ターミナル1階到着ロビー中央、第1旅客ターミナル職員通路にて運用する。

  • 「OTTO100/1500(」(アルテック)

    「OTTO100/1500(」(アルテック)

  • 「Relay」(NECネッツエスアイ)

    「Relay」(NECネッツエスアイ)

翻訳関連ロボットとして「cinnamon(シナモン)」(ドーナッツ ロボティクス)と、「ヒアラブルデバイス(プロトタイプ)」(電通ライブ)と、「KIZUNA(絆)」(ティファナ・ドットコム)と、「ロボコット」(タケロボ)を、1月29日~2月9日に第1旅客ターミナル2階出発ロビー南ウィング1番時計台付近のブースおよび案内所周辺にて運用する。

  • 「cinnamon」(ドーナッツ ロボティクス)

    「cinnamon」(ドーナッツ ロボティクス)

  • 「ヒアラブルデバイス(プロトタイプ)」(電通ライブ)

    「ヒアラブルデバイス(プロトタイプ)」(電通ライブ)

  • 「KIZUNA(絆)」(ティファナ・ドットコム)

    「KIZUNA(絆)」(ティファナ・ドットコム)

  • 「ロボコット」(タケロボ)

    「ロボコット」(タケロボ)

各ロボットの実証実験については、空港という不特定多数の利用者が行き交う公共空間での実運用を想定し、「ロボット(製品)自体の安全性」「公共空間での稼動についての安全性」「導入効果の検証」の3つのフェーズを想定している。同プロジェクトを通じて年間8,000万人以上が利用する羽田空港にて、ロボットの技術面・法規面での課題が洗い出しとともに、広く知見が共有されることによって、今後の日本社会におけるロボットテクノロジーの普及を目指す。

  • 展示ブースのイメージ

    展示ブースのイメージ

また、羽田空港をさまざまな最先端ロボットの活用の舞台とし、空港利用者にロボットを身近に感じてもらうとともに、日本の最先端技術が世界中へ発信されていくことも目指している。