2019年NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(毎週日曜20:00~)の新キャスト発表会が29日、東京・渋谷の同局で行われ、希代の落語家・古今亭志ん生を演じるビートたけし、若き日の志ん生を演じる森山未來らが出席した。
森山は、若き日の志ん生である美濃部孝蔵を演じることについて「光栄」と話し、「志ん生さんの若い頃を知っている方がほとんどいらしゃらない中で、どういう風に美濃部孝蔵を考えればいいか今いろいろと考えているところ」と語った。
また、たけしがその後を演じる心境を聞かれると、森山は「すごいことだなと思いました」と返答にやや戸惑い、「落語の神様と言われたときの志ん生さんをやられるのはたけしさんなので、そうなるよなという感じもありつつ、どうしたらいいんでしょうかね」と苦笑した。
そんな森山に、たけしは「俺になるんだから、『ダンカンバカヤロー』『何だバカヤロー』って言えばいい」とアドバイスし、会場から笑いが。さらに、「志ん生さんは破天荒な人生と言われているけど、実はすごい勉強家。真面目に落語に取り組んでいるというのはマイナスなイメージだと、そこまで計算していたというのもないでもない」と自身の志ん生の印象を語った。
宮藤官九郎が脚本を手掛ける同作は、日本が初参加した1912年のストックホルム五輪から1964年の東京五輪までの“知られざるオリンピックの歴史”を描くドラマ。中村勘九郎と阿部サダヲの2人がリレー形式で主演を務め、日本人初の五輪選手・金栗四三を勘九郎、東京五輪招致に奮闘した政治記者・田畑政治を阿部が演じる。
この日の新キャスト発表会見では、たけし、森山のほか、志ん生の弟子・五りんを神木隆之介、五りんの彼女・知恵を川栄李奈、浅草の遊女・小梅を橋本愛、浅草の人力車夫・清さんを峯田和伸、伝説の落語家・橘家圓喬を松尾スズキが演じることも発表された。