俳優の三浦春馬がまさかの"童貞"役に挑んでいるテレビ朝日系ドラマ『オトナ高校』(毎週土曜23:05~)。28日に放送された第3話は、三浦演じる英人らが「恋人代行サービス」のキャストとなるという課題に、悪戦苦闘する展開が放送された。

そんな中、英人の幼なじみ役として出演した松井玲奈に、視聴者からは大きな反響が。テレビ朝日の貴島彩理プロデューサーが、撮影現場の裏話を含め、第3話を"復習"する。

松井玲奈(左)と三浦春馬=テレビ朝日提供

童貞を脱したら即卒業という「オトナ高校」に強制入学させられた、東大卒のエリート童貞(通称・チェリート)の英人。今回は、「恋人代行サービス」キャストとなって、客を"おもてなし"せよという課題が突きつけられ、セックスやキスどころではない、手をつなぐのにもひと苦労のチェリートのこじらせ具合は、視聴者を大いに笑わせた。

この恋人代行サービスのウェブサイトには、「個人情報がバレないように」と、学校側が修正を加えた生徒たちの「プロフィール写真」が登場。貴島Pによると、撮影現場でのこの写真が出てきたときは、その珍妙な修正っぷりに、思わず全員が吹いてしまい、笑いこらえるのが大変になってしまったという。

撮影現場爆笑の「恋人代行サービス」プロフ写真

今回の注目は、ゲスト出演した松井玲奈。演じたのは、なんと英人が小学校時代にコンパスで背中を突かれていた天敵・遥香役で、英人が消したい黒歴史を次々に暴露していく松井のコメディエンヌっぷりに、現場のスタッフは皆感嘆していたそうだ。

「全く悪気はない」という明るすぎる松井の演技が、逆に三浦をグサグサ傷つけた様子。それでも、動物園でのデートシーンでは、2人で"恋人つなぎ"を披露し、本番前のリハーサル後にカットがかかると、ものすごく恥ずかしそうに照れ笑いし合う2人に、「スタッフたちもなんだかホッコリして、初々しい様子に現場は癒やされました」(貴島P)。ちなみに、英人の上司役の高橋克実も手つなぎデートを敢行し、「何年ぶりだろう」と感慨深い様子だったとのこと。

放送後のSNSでの反応を見ると、やはり松井のキャラを絶賛する声が続出。「松井玲奈は童貞殺人力に優れる」「のっけから公開処刑」「松井玲奈空気読めなさすぎだろww」「ドSな玲奈ちゃん」と、さわやかな笑顔がゆえに、その破壊力が増強していた模様だ。

劇中では、遥香に「英人くん、何か隠しことしてる」と言い当てられた英人が、ついに動物園の中心で「僕は童貞です!」と3回連続で絶叫した。エリートとして生き、プライドの塊だった英人が"ありのままの自分"をさらけ出したことで、それを受け取った遥香は「私が教えてあげるから…」と爆弾発言。オトナ高校で「童貞を卒業する以上に大切なこと」を学んだことが報われた瞬間だった。

その後、1通のメールで幸せの絶頂はもろくも崩れ去るのだが、そんな英人の姿に、「頑張れ英人」と応援する視聴者が増加。「チェリートが周りに流されながらも、ちゃんとちょっとずつ成長してるってとこが、このドラマの良いところ」「オトナ高校見ると不思議と勇気もらえる」という声も寄せられた。

「こういう感想をいただけると、一番うれしいです」という貴島P。「『オトナ高校』はぶっ飛んだ設定ではありますが、不器用でピュアなオトナたちの一生懸命な成長ドラマ。こじらせているけどまっすぐな英人たちに『頑張れ』『応援したい』と思っていただきながら、見てくださった方々も、何か元気にできたらという思いで、スタッフキャスト一丸となって作っているので、そのメッセージを感じていただけた反響が3話は多くて、うれしいです」と手応えを語り、「英人たちの成長をお見守りいただけたら!」と呼びかけている。

11月4日放送の第4話より

次回11月4日放送の第4話は、「保健体育」で"体位の授業"を実施。学級委員だから、ということで、チェリート(三浦)はスペア(黒木メイサ)と、実演するハメになる。

そして、一向に童貞・処女卒業できない生徒たちのために、「強化合宿研修」を敢行。キャンプで料理能力を鍛えられたり、社会科見学といってラブホテルに連れて行かれたりする中、チェリートはなぜかスペア、副担任のさくら(松井愛莉)と混浴状態に陥り、パニック状態に。さらにはラストで、55歳童貞部長(高橋克実)から衝撃の告白があり、物語は急展開を迎える。