11月5日からWOWOWプライムでスタートする『連続ドラマW 石つぶて~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~』(毎週日曜 22:00~ 全8話※第1話は無料放送)のキャスト登壇完成披露試写会が26日、都内で行われ、佐藤浩市、江口洋介、北村一輝、萩原聖人、飯豊まりえ、若松節朗監督が出席した。

左から若松節朗監督、飯豊まりえ、江口洋介、佐藤浩市、北村一輝、萩原聖人

原作は、かつて取締役球団代表やGMとして読売巨人軍を支え、現在はジャーナリストとして活躍している清武英利氏が書き記したヒューマンノンフィクション『石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの』。2001年に発覚して政官界を揺るがした「外務省機密費詐取事件」を追う警視庁捜査二課の面々の姿を描き出す。

連続ドラマは実に6年ぶりの主演となる佐藤は「何年ぶりかは関係ないですよ。面白いことをやりたいなと。役者人生、あと何年残っているか分からないですからね」と言葉を噛み締めながらも、「自分の楽しいと思えるもの、やり甲斐があるものにチャレンジできればと思っています」と引き受けた理由を説明した。

とはいえ、現在も進行中の撮影は過酷を極めているようで、「毎日しんどいです(笑)。肌が焼けるような人との距離感やセリフだったりと、そういうものを昇華することのしんどさがありますが、クランクアップのために頑張っています」と奮闘中。また、本作の舞台となる警視庁捜査二課では、「保秘」と呼ばれるなど秘密を絶対に漏らしてはいけない暗黙のルールがあるが、MCから「自身の保秘は?」という質問に、佐藤が「さすがに37年間役者をやっているとね……この作品に出なきゃよかったな、という作品は保秘です(笑)」と爆弾発言。それを受けた北村一輝が「浩市さんが言ったみたいに過去の作品は心の中にありますが、あっても言えませんね。まだ生きていきたいので」と回答し、佐藤からの「喋ったら殺される?」という問い掛けにも「殺されますね(笑)」と答えて会場の笑いを誘った。

この日の紅一点、飯豊まりえは、同ドラマで刑事役に初挑戦している。「現場では小娘ひとりだけなので、ずっと何も喋らないで帰ろうと思っていたんですが、撮影の用語とか業界用語を全く知らないので、佐藤さんから教えてもらい、日々勉強しています」と佐藤に感謝の言葉。その飯豊は、同ドラマで新人刑事の矢倉かすみ役に扮し、佐藤や江口の部下としての立ち位置で、飯豊が思う理想の上司として「江口さんが演じられている斎見係長がすごい好きです。係長みたいな方に背中を押してくれる上司だと、頑張れる気持ちになれますね」と回答。役とはいえ、飯豊から名指しされた江口が「何か奢ってあげるね」と笑みを浮かべた一方で、飯豊の口から名前が出なかった佐藤は「いじめてやる!」と口惜しがっていた。