スタイルアクトは9月7日、「管理会社満足度ランキング」の結果を発表した。調査は7月22日~31日、同社が運営する新築分譲マンションのセカンドオピニオンサイト「住まいサーフィン」会員のうち、マンション購入済みの入居者2,023名を対象に実施したもの。

2009年からはじまり今回で9回目となる同調査は、資格者の数・管理戸数の数等のランキング結果ではなく、入居者の声を聞くことを目的とした管理会社に関する調査となっている。調査項目は、管理費、管理会社、管理費・修繕、生活サービス、全体満足度、推奨度の6項目で、「総合満足度」は全体満足度と推奨度の平均値から算出している。

管理会社満足度ランキング

「総合満足度ランキング」

全体総合満足度1位は、「野村不動産パートナーズ」(73.4pt)だった。管理組合の理事のみを対象にしたランキングでも1位となっており、管理会社の業務遂行・フロント提案が理事経験者にも高く評価されていることがわかる。総合力においても、全体満足度と推奨度の得点が共に全体の1位を獲得した。

続く2位は、「三井不動産レジデンシャルサービス」(70.5pt)。管理会社に対する評価・総合力で評価され、推奨度が高かった。3位には「住友不動産建物サービス」(70.4pt)がランクイン。管理人に対する個別評価などが高い評価を受けた。

なお、4位~10位の中で、昨年と比べ相対的に位置づけが上がったのは、「三菱地所コミュニティ」(9位→5位)、「モリモトクオリティ」(16位→7位)、「東急コミュニティ」(12位→8位)、「長谷工コミュニティ」(10位→9位)の4社。

「10万戸未満の管理会社満足度ランキング」

このほか同調査では、管理戸数10万戸未満の企業や、理事経験者によるランキングも作成している。それによると、10万戸未満の管理会社満足度ランキングは、1位「伊藤忠アーバンコミュニティ」(65.3pt)、2位「東京建物アメニティサポート」(65.0pt)、3位「モリモトクオリティ」(64.4pt)。伊藤忠アーバンコミュニティは、10万戸未満の管理会社のみのランキングで、3年連続1位を獲得している。

「理事経験者によるランキング」

理事経験者によるランキングでは、「野村不動産パートナーズ」(73.7pt)がトップに。次いで、2位「東京建物アメニティサポート」(68.8pt)、3位「三井不動産レジデンシャルサービス」(68.6pt)となった。

管理人に対する満足度

「管理人に対する満足度」

このほか、「管理人」に関して、「挨拶、身だしなみなど」「日常業務遂行」「対応力」「ホスピタリティ」「コストパフォーマンス」の5項目の満足度を確認した。結果は「挨拶、身だしなみなど(管理人の言葉遣い・挨拶・態度・身だしなみ)」の満足度が82.3%、「日常業務遂行(管理人の共用部巡回・駐車場・ゴミ置場整理など業務遂行)」が84.9%、「対応力(管理人の対応の早さ、正確さ、トラブル時の対応)」が73.6%、「ホスピタリティ(管理人ホスピタリティ力、居住者を考え仕事をしているか)」が71.3%、「コストパフォーマンス(管理人の勤務日や勤務時間が費用に見合っているか)」が72.2%と、いずれも高い評価を得ていることが分かった。

しかしながら、「対応力」や「ホスピタリティ」に関しては、最上位評価と最下位評価を得た管理会社の差が約40%以上離れるなど、管理会社によって、管理人のサービスレベルの満足度には大きな差があることも明らかとなった。