俳優の竹内涼真が、10月期のTBS系日曜劇場枠で放送される池井戸潤原作×役所広司主演ドラマ『陸王』(毎週日曜21:00~)で、物語のキーとなる陸上競技部員・茂木裕人役を演じることが6日、明らかになった。

陸上競技部員の茂木裕人選手を演じる竹内涼真

『半沢直樹』『下町ロケット』で知られる池井戸潤の最新作『陸王』をドラマ化。主人公で創業から100年以上続く老舗足袋業者「こはぜ屋」四代目社長・宮沢紘一を役所広司、その長男・宮沢大地を山﨑賢人が演じることが決定しているが、このたび竹内の出演が決定した。半年前に行われたオーディションを勝ち抜き、この役を射止めた。

竹内が演じる茂木裕人は、学生時代に箱根駅伝5区を走った有力選手で、実業団「ダイワ食品」期待の新人だったが国際マラソンで膝を痛めてしまう。そして、その原因が走法によるものと判明し、フォーム改良に取り組む中でこはぜ屋のランニングシューズ「陸王」に出会うという、「陸王」開発の最重要人物だ。サッカー経験者であるものの、長距離ランナーは未経験の竹内。多忙な合間を縫ってトレーニングも重ねてきたという。

竹内は「茂木裕人にすごく運命的なものを感じています。怪我で一線を退いてしまうスポーツ選手はたくさんいると思います。僕もその1人でした」と告白。「その中で怪我から気持ちを切らさず這い上がる茂木裕人を、僕自身の経験と照らし合わせながら自分にしか出来ない茂木を繊細に表現していきたいと思います」と、自身の経験も役作りに生かす。

また、「テレビ中継やニュースなどではあまり描かれない選手をサポートする企業、スタッフ、シューズ等、人と人との繋がりや支え合う姿にも注目していただければと思います」と呼びかけ、「茂木裕人という魅力的なこの役を1話1話ストイックに全力で演じ、皆様に愛される作品になるよう頑張ります」と意気込んでいる。

竹内のほか、茂木が所属する「ダイワ食品」陸上競技部の監督・城戸明宏役にTEAM NACSの音尾琢真、「こはぜ屋」の経理担当で勤続40年以上のベテラン・富島玄三役に志賀廣太郎、「こはぜ屋」がランニングシューズの開発に乗り出す際に宮沢に助言を与えるスポーツショップ経営の有村融役に光石研が決定。さらに、「陸王」の完成に欠かせない素材「シルクレイ」を作る「飯山産業」の元社長・飯山晴之を寺尾聰、飯山を献身的に支える妻・飯山素子をキムラ緑子が演じる。

現在、「こはぜ屋」が創業以来営業を続ける埼玉県行田市において、『陸王』のドラマ化を記念した田んぼアートを展開中で、秋にかけて徐々に黄金色に染まっていく予定。この田んぼアートの田植えには竹内も参加し、スタッフと共に汗を流した。

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