西鉄天神大牟田線のダイヤ改正が26日に実施された。大橋駅(福岡市南区)が特急停車駅となり、日中時間帯を中心に同一ホームで特急から普通への乗換えも行われるようになった。平日・土休日の朝ラッシュ時間帯および平日夜間に特急が増発され、西鉄福岡(天神)駅から太宰府駅へ直通する急行の運行時間も繰り上げられた。

7月から運行開始した3000形の柳川観光列車「水都」

天神大牟田線の特急は西鉄福岡(天神)~大牟田間を1時間強で結び、日中から夜間にかけておおむね30分間隔で運行される。現在はおもに3000形が使用され、柳川観光列車「水都」も3000形をリニューアルした編成となって7月から運行開始した。福岡市内の停車駅はこれまで西鉄福岡(天神)駅・薬院駅のみだったが、これら2駅に次いで乗降人員の多い大橋駅(2016年度の乗降人員は1日平均3万5,680人)も特急停車駅に加わった。

ダイヤ改正当日の日中時間帯、特急は「水都」も含めて3000形6両編成を中心に運行される中、5000形6両編成の特急も運行されていた。急行は3000形5両編成に加え、今年デビューした新型車両9000形による運用も。3両固定編成・2両固定編成を連結した5両編成で、計3本運用されている様子だった。他に5000形6両編成も急行で運用された。

新型車両9000形の急行。5両編成(3両固定編成・2両固定編成を連結)で運行

ダイヤ改正当日の日中時間帯に5000形6両編成の特急も

西鉄福岡(天神)行の特急として運行される3000形「水都」

ダイヤ改正で特急停車駅となった大橋駅。大橋エリアの価値向上に向け、「大橋西鉄名店街」のリニューアルが進められている

駅構内や車内の路線図は大橋駅を特急停車駅に改めたものに一新され、天神大牟田線の各駅でダイヤ改正を知らせるポスターが掲出されていた。大橋駅が特急停車駅となったことを受け、西鉄福岡(天神)駅・西鉄二日市駅・西鉄久留米駅・西鉄柳川駅にて計500枚限定「『大橋駅』特急停車記念nimoca」も販売されたという。

8月26日に行われたダイヤ改正では、土休日の6~7時台に大牟田発西鉄福岡(天神)行の特急が3本増発され、平日も6~7時台に大牟田駅を発車する西鉄福岡(天神)行の特急が2本、22時台に西鉄福岡(天神)駅を発車する大牟田行の特急が1本増発される。西鉄福岡(天神)発大宰府行の急行は始発時間を繰り上げ、9時台に大宰府観光列車「旅人」より30分早く西鉄福岡(天神)駅を発車(平日9時15分発・土休日9時16分発)する列車が設定された。

8000形の大宰府観光列車「旅人」。9月16日をもって運行終了が決まった

なお、西日本鉄道は8月25日に大宰府観光列車「旅人 -たびと-」のリニューアルを発表している。現行の8000形6両編成から3000形5両編成へ代替され、外装は大宰府の名所・四季を絵巻風にデザインし、内装は「健康長寿」「安産」「厄除け」「家内安全」「学業成就」の5つの願いを込め、和文様で表したデザインになるとのこと。9月16日をもって8000形「旅人」の運行を終了し、3000形「旅人」の運行を開始する予定で、同日に西鉄福岡(天神)駅で引継式が行われる。