女優の鈴木京香が、テレビ東京系スペシャルドラマ『琥珀』(9月15日)に出演することが21日、わかった。

鈴木京香

同作は浅田次郎原作の同名小説を実写化。西田演じる定年間近の刑事・米田勝己は偶然目にした「琥珀」という喫茶店の記事に、25年前の未解決事件の資料を持って現地へ向かい、寺尾聰演じる「琥珀」店主の荒井敏男と交流を深めていく。

鈴木は「琥珀」の常連客・平井幸子を演じる。原作小説には登場しない、脚本の岡田惠和が生み出した役で、荒井に想いを寄せるワケありの人妻という役どころ。西田は鈴木について「決して幸せではなく心が辛い毎日を過ごしている中で、人にすがることをせず、ひそかな光として 愛する人を見つけた幸子。その幸子を全力で演じてらっしゃる京香さん、とても素敵な女優さんだと思います」とコメントを残した。また、寺尾は「他の人にはない“存在感”を持つ素敵な女優さんです。仕事で何度かすれ違ったことがあるだけでしたので、今回、一緒に仕事ができて大変嬉しく思っています」とメッセージを贈った。

さらに、荒井を敬愛するカップルとして、警官・依田悟志役の工藤阿須加と町の洋品店の店員・敦美役の川島海荷も出演する。工藤は「西田さんを始め、尊敬する先輩方と同じ空間で芝居をさせて頂いた事は貴重な時間でした」と喜び、「富山では一緒に食事に行かせて頂いたり、いろいろなお話を聞くことができて、勉強させてもらいながら楽しい時間を過ごせました」と振り返った。

また、川島は久しぶりの共演となる西田について「優しく話しかけてくださって、空き時間にはところてんを工藤さんと3人で一緒に食べながら談笑したりしました」とエピソードを披露。「私、そのときが人生で初めてのところてんだったんです!美味しかったです!」と明かした。

鈴木京香 コメント

強がりで健気で、不幸な女性の役を演らせていただきました。難しい役で心情を理解するまで時間がかかりましたが、西田さん寺尾さんの自然なやり取りを間近で見て、学ぶことが沢山ありました。歌を口ずさむ場面があり、歌が得意ではない私はかなり緊張しました。今もそれを思い出すと、手のひらが汗ばんできます。 魚津の町の方々は撮影にとても協力してくださいました。以前、西田さんと釣りバカ日誌でご一緒させて頂いた 時もロケの多くは富山でしたが、今回は初めて蜃気楼を見ることができました。それぞれが重い過去や暗い日常を抱えているからこそ、お互いを慮る……。心の交流が温かいほど、思いは交錯していく……。切ない大人の物語になったと思います。是非ご覧ください。