マンションなどを借りていると、定期的に発生するのが物件の更新料。決して安くはない費用がかかるため、更新時期が来るたび「もしかして引っ越した方がお得?」と悩んでしまう人も少なくないかもしれません。また、更新や引っ越しにかかる費用、引っ越しで損をしないタイミングなどをまとめました。
賃貸物件の更新時にかかる費用とは
更新料とは、今住んでいる物件に今後も住み続けるために支払う料金のこと。国土交通省の「平成28年度 住宅市場動向調査」によると、賃貸物件の更新時に更新料がかかるという世帯は39.5%、その月数は「1カ月ちょうど」が79.5%と最も多くなっています。また、更新料のほかに、仲介業者に支払う更新手数料が発生することもあります。一般的な更新時期は2年であるため、そのたびに2カ月分の家賃を支払う月が一度、やってくることになります。あらかじめ備えることができるとはいえ、なかなか大きな出費ではないでしょうか。
さらに、更新時には火災保険の保険料や保証会社を利用している場合はその利用料などもかかります。これらも合わせると、更新料のほかに数万円は上乗せされると心得ていた方が良いでしょう。「引っ越しするよりは安い」と思っていても、諸々の費用を考慮すると、契約を更新した場合でも意外とお金がかかるものなのです。
ただし、これまで住んでいて家賃の滞納などトラブルがなければ、大家さんや管理会社と相談して更新料を免除してもらうケースも中にはあるようです。入居時に更新料の支払いについて契約を交わしている場合もありますので、まずは書類を確認してみましょう。
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