――さいねいさんは2015年にVシネマ『特捜戦隊デカレンジャー10YEARS AFTER』で約10年ぶりのデカレッド=バンを演じられて、かつてのファンを歓喜させました。そしてふたたびバンとして戻ってきたことについて、どう思われましたか。

さいねい:『10YEARS~』に出演したことで、ファンのみなさんに大きな反響をいただき、「もうこの役をやることはないだろう」と思うほど"やりきった"ところがありました。それがものの1年でまた帰ってくるとは……と、少し恥ずかしい思いもあります(笑)。

石垣:いやいや、それはファンの人たちの「アンコール」の声があったってことなんだよ。

さいねい:アンコールのセットリストを準備してなかったからなあ(笑)。でも、ふたたび呼んでいただいたことには、素直にうれしいと思いましたし、感謝していますよ。

――ギャバンとデカレンジャーは、お互い宇宙からやってきて地球を守る警察ヒーローということで、いくつかの共通点があるんですね。

さいねい:そうそう、以前映画で『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン』(2012年)があったでしょう。

石垣:初代宇宙刑事ギャバンの大葉健二さんが出られた映画だよね。

さいねい:あのとき、プロデューサーの宇都宮(孝明)さんにアピールしたんですよ。ゴーカイジャーと共演するんなら、デカレンジャーしかないでしょうって。宇宙海賊を取り締まる宇宙警察ってことで、ライバル戦隊としてデカレンジャーも出してほしいとね。そのとき『ワンピース』にハマってたこともあったんだけど(笑)。

石垣:2012年は『宇宙刑事ギャバン』放送30周年だったからね。あの映画に大葉さん=一条寺烈が出てくれたことがきっかけで、同じ年に『ギャバンTHE MOVIE』が作られて、俺が二代目ギャバンを名乗ることになったんです。