2017年で27回目を迎える夏恒例の人気イベント「ウルトラマンフェスティバル2017」が、池袋サンシャインシティにて7月21日より開催される。同イベントは1989年に第1回が開催されて以来、昨年の「ウルトラマンフェスティバル2016」まで26回を重ね、今やウルトラヒーローや怪獣が大好きなちびっ子を中心に、家族そろって楽しめる夏休みの定番イベントとして親しまれている。前売り券の発売開始日である5月13日には、サンシャインシティ噴水広場にて特別イベントが開催され、恒例となる「今回のテーマ」と「公式サポーター」の発表が行われた。

左からウルトラマンゼロ、土屋太鳳、ウルトラセブン

「ウルトラマンフェスティバル2017」は、「ウルトラマン」シリーズの人気作『ウルトラセブン』が放送開始から50年を迎えた記念イヤーということで、展示イベントではウルトラセブンと、2009年に映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』でデビューを果たした"ウルトラセブンの息子"のウルトラマンゼロを大フィーチャー。今年の7月から放送される最新ウルトラヒーロー『ウルトラマンジード』も姿を見せる。

特別イベントでは、ウルトラセブンと宇宙ロボット・キングジョーとの大格闘が行なわれた迫力のアトラクションショーに続き、『ウルトラセブン』第2話「緑の恐怖」の放送日(1967年10月8日)に生まれた本日の司会・TBSアナウンサー安東弘樹がステージへと登壇。「昭和ウルトラマン」シリーズ直撃世代である安東だけに、眼前で繰り広げられるウルトラセブンの活躍シーンには、興奮を隠しきれない様子だった。

「ウルトラマンフェスティバル」では2015年の佐々木健介・北斗晶夫妻、2016年の博多華丸・大吉と、芸能界の「ウルトラマン」ファンを公式サポーターに迎える試みが続いているが、今年の公式サポーターには、2010年の映画『ウルトラマンゼロTHE MOVIE 超決戦! ベリアル銀河帝国』でヒロインのエメラナ姫を演じ、今やテレビ、映画、CMに引っ張りだこの実力派若手女優・土屋太鳳が抜擢された。

ウルトラセブンとウルトラマンゼロにエスコートされての登壇となった土屋は、かけつけた取材陣、そして大勢のギャラリーを前にして開口一番「幸せです!」と感想を述べた。大人になったエメラナ姫をイメージしたという輝かしい衣裳を身につけた土屋は、かつての映画出演について「劇中で、ゼロや仲間たちの心をつなぐ"バラージの盾"というアイテムが出てくるのですが、私にとってはこの作品が"バラージの盾"のような存在。子どものころから憧れていたウルトラヒーローの世界に、ヒロインとして入ることできた大切な映画です」と、大きな目を輝かせながら説明した。

幼いころからずっと「ウルトラマン」が好きだったと、自身のブログでたびたび熱き「ウルトラマン愛」を語っていた土屋は、「ウルトラマンフェスティバル」をはじめとするイベントにもプライベートで毎年駆けつけており、今回は満を持しての公式サポーター抜擢となった。安東アナが「毎年こっそり行かれているんですよね?」と問うと、土屋は「こっそりというより、ものすごく張り切って行っています。ライブステージが始まる時間を調べていたり、会場内のゲームコーナーも楽しんでいます。『ウルフェス』って、行くと元気をもらえるんですよ!」と、心からイベントを楽しんでいる思いを明かしていた。

「イベントで印象に残っていることは?」という問いに対して土屋は、「アクションが大好きなので、ライブステージを楽しく拝見しています。特に、2013年のステージにはすごく感動しました。ウルトラマンギンガが初めて登場した年なんですが、ゼロからギンガへのバトンタッチをするシーンは、会場全体が『ゼロ、おつかれさま!』という温かい気持ちになったんです」と、ステージだけでなく会場全体を縦横無尽に駆け回るウルトラヒーローと怪獣の立体的なアクションや、強敵にやられそうになってもくじけないで立ち上がるウルトラヒーローの勇気を描く感動的なストーリーが魅力の「ライブステージ」について、自身のあふれる思いを語った。

続いて土屋から、今年の「ウルフェス」のテーマが「親子の絆」であることが発表された。会場では、初回放送から50年という節目を迎えたウルトラセブンと、彼の息子・ウルトラマンゼロのポージング像が会場に設置され、子どもたちとお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に記念写真を撮ることができるなど、まさに二世代、三世代で楽しむことのできる深淵なる「ウルトラマン」の世界を堪能できるイベントが目指されているという。

さらに、ステージ上に幻覚宇宙人・メトロン星人とキングジョーが乱入すると、ウルトラセブンとウルトラマンゼロの親子ヒーローが立ち向かっていく。土屋も安東アナも童心に帰って、会場に集まったちびっ子たちと一緒に「頑張れ~!!」と熱い声援を送った。

「『ウルフェス』の魅力は、"笑顔と夢"のパワーだと思います。会場に子どもたちの笑顔があふれ、子どもたちを見守る大人の方がそれぞれの夢を持ち続けている。平和ってこういうことなんだなあと、毎年実感しています」と、改めてウルフェスとウルトラマンの魅力について語った土屋は、「公式サポーターとして具体的にどんな活動を?」という質問に対して「自分自身が存分にイベントを楽しんで、ハッシュタグ(#ウルフェス)をつけてSNSに写真を載せ、魅力を広めていきたいと思います」と力強く答え、会場を沸かせていた。

5月13日より前売チケットが販売開始される『ウルトラマンフェスティバル2017』は、池袋サンシャインシティ文化会館4F・展示ホールBにて開催。第1部が7月21日~8月7日、第2部が8月9日~8月28日。8月8日は休業日となる。第1部と第2部では「ウルトラライブステージ」の演目が変わる(第1部・運命を切り開け~光と闇の戦い~/第2部・僕たちの翼! ウルトラホーク発進!)と共に、展示の内容もいくつか変化する予定。詳しくは公式ウェブサイトを参照していただきたい。

秋田英夫
主に特撮ヒーロー作品や怪獣映画を扱う雑誌などで執筆。これまで『宇宙刑事大全』『宇宙刑事年代記』『メタルヒーロー最強戦士列伝』『ウルトラマン画報』『大人のウルトラマンシリーズ大図鑑』『ゴジラの常識』『仮面ライダー昭和最強伝説』『日本特撮技術大全』『東映スーパー戦隊大全』『ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全』『鈴村健一・神谷浩史の仮面ラジレンジャー大百科』をはじめとする書籍・ムック・雑誌などに、関係者インタビューおよび作品研究記事を多数掲載

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