阪神電気鉄道とJR西日本は9日、両社が所有する大阪市福島区の土地を、ホテルと商業施設が入居する複合ビルとして共同で一体的に開発すると発表した。両社が不動産を共同開発するのはこれが初めて。2019年春の開業をめざす。

複合ビル完成イメージ

開発対象地所在地

対象となるのは、阪神電気鉄道が所有する大阪市福島区福島5丁目の土地(1,785平方メートル)と、それに隣接するJR西日本所有の福島7丁目の土地(799平方メートル)。どちらも大阪環状線の福島駅から徒歩3分、阪神本線福島駅から徒歩6分と好立地にあるが、土地の形状などから十分な活用が図られていなかった。このため、両社間で土地の高度利用を目的とする協議を進め、共同で一体的に開発する計画の合意に至ったという。

開発計画は2つの土地を合わせた2,584平方メートルの敷地に、地上12階建てのビルを建設するというもの。地上1~3階は商業ゾーンとし、阪急オアシスが入居する予定。商業ゾーンを除く地上1~12階のほぼ全フロアがビジネス客とファミリー客をターゲットとした約250室の宿泊主体型ホテルとなる。ホテルは阪急阪神ホテルズが運営する予定で、近接するホテル阪神と一体的運用を図る。2019年春の開業に向け、今年8月にも建築工事に着手する。