観光都市として、多くの人々が訪れる神戸。神戸を代表する風景として、よく知られているのが「神戸ベイエリア」だ。2017年は神戸港が開港して150年を迎えることもあって、特に今、注目を集めている。4月5日には「メリケンパーク」がリニューアルし、さらに4月21日には、西日本最大級となる「スターバックスコーヒー 神戸メリケンパーク店」もオープンした。今回、そんなメリケンパークの魅力をお伝えしよう。

"鉄塔の美女"と呼ばれるポートタワーもすぐそば。潮風に吹かれながら散策を

芝生の広場を拡大し、新たに桜50本も

そもそもメリケンパークとはなんなのか。神戸のランドマークとして「神戸ポートタワー」をイメージする人も多いだろうが、そのタワーがある中突堤の東側の部分を埋め立てたのがメリケンパークだ。メリケンパークは元々、昭和62(1987)年に神戸港再開発事業の一環として造られた。筆者は神戸っ子で、完成した当時のことをよく覚えている。「海がすぐ近くにある、美しい公園ができた」と、うれしさ・珍しさを感じた。

以来、30年の歳月が流れ、メリケンパークは神戸を代表する観光スポットとして定着。そして、2017年4月にはリニューアルをし、新たな魅力も加わった。芝生の広場が広くなり、桜50本が植わった並木も整備されたとのこと。

今回のリニューアルではなんと言っても、パーク内に登場するスターバックスが一番のニュースではないだろうか。スターバックスの店舗の中でも、西日本最大級というその店舗に、早速行ってみた。

菱茸という手法で造った外壁。ロゴマークの人魚の鱗(うろこ)をイメージしているとか

六甲山と海の温もりが満ちた空間

神戸メリケンパーク店では、船や海がコンセプトになっている。それは、海辺の店舗であるほかにも、元々公園のあの場所には2つの船が展示されていたからだ。つまり、同店舗は"3つ目の船"ということになる。スターバックスの大きなロゴマークが迎えてくれる、北側の正面エントランスから店内へ。菱茸という手法で造った外壁は、ロゴマークにもなっている人魚の鱗(うろこ)風なデザインとなっている。

神戸メリケンパーク店を上空から見ると、船の形状になっていることが分かる

エントランスには、心をなごませてくれるアートワークがお出迎え。六甲山の木材、海に関係しているアイテムの流木をデザインの中に効果的に使っている。「地産地消」を心がけ、その地域の素材を店舗づくりに取り入れている。

「地産地消」は、地元で愛されるお店を目指すスターバックスならでのこだわり

店内に入ると、六甲山の木材を活用したというカウンターがスタンバイ。カーブしている楕円の形状のバーカウンターは船の形をイメージしており、船の先端部分でコーヒーを提供している。

この形のカウンターも神戸ならでは。店の中央に配置し、船の先端部分でコーヒーを提供

多種多様な席で思いのままに寛ぐ

家庭・職場・学校などに次ぐ、「サードプレイス」をスターバックスは大切にしている。この神戸メリケンパーク店は、「コーヒーを片手に神戸港をクルージングしているようなリラックスできる空間をコンセプトにしている。

全席数は105席で、ゆったりと寛げる雰囲気が広がっている。カウンター、テープル席、テラス席があり、思い思いのスタイルで過ごせそうだ。2階にはフロアも設けられている。

店内には巨大な人魚が

テラスにある、ソファ席は大人気。海を眺めながらのコーヒータイムはぜいたくな気分

こんな素敵なところに拠点があると、心が豊かになれる

とびきりの笑顔で迎えてくれる店長の高田さん。「公園の中のお店という素晴らしいロケーションに、私自身、わくわくドキドキしています。人と人との出会いが生まれ、ご来店前より、気持ちがよくなるお店になれるよう、努力してまいります」と話してくれた。同店には、神戸をデザインした兵庫県限定オリジナルマグカップ(税込1,944円)も展開している。

高田店長が手にしているのは、神戸をデザインした兵庫県限定オリジナルマグカップ(税込1,944円)。おみやげにもぴったり

メリケンパークへは、JR・阪神電車元町駅から南へ徒歩15分。スターバックスの近くの海際には、新しいモニュメントもお目見えした。海風に誘われて、ぜひ、生まれ変わったメリケンパークで素敵な時間を過ごしていただきたい。

メリケンパークへは、JR・阪神電車元町駅から南へ徒歩15分

新しいモニュメントの前は、記念撮影をする人たちでにぎわっていた

●information
スターバックス コーヒー 神戸メリケンパーク店
兵庫県神戸市中央区波止場町2-4
営業時間: 8:00~22:00
定休日: 不定休