東武鉄道の新型特急車両500系「リバティ」が21日から営業運転を開始し、同日朝に浅草駅で出発式が行われた。浅草駅始発の「リバティ」初列車は、東武日光行「リバティけごん1号」・会津田島行「リバティ会津101号」を併結した6両編成の特急列車。浅草駅長の出発指示合図に合わせ、6時30分に浅草駅を発車した。

新型特急車両500系「リバティ」が3番線ホームに入線

特急「リバティけごん1号」「リバティ会津101号」に使用される編成は5時57分頃、浅草駅3番線に入線。その後、6時10分頃に春日部駅発浅草行の特急「スカイツリーライナー2号」が到着し、「リバティ」が特急ホームの3・4番線に並んだ。出発式には東武鉄道取締役社長の根津嘉澄氏、台東区長の服部征夫氏、墨田区長の山本亨氏、日光観光大使を務める書道家の涼風花さんらが出席した。

根津氏は「リバティ」について「さまざまな運行形態で運用でき、速達性と快適性を持った特急列車というコンセプトで開発されました。3両固定の車両を併結・分割する機能により、さまざまな目的地に向かうお客様を乗換えや待ち時間なくご案内できるようになります」と説明。会津方面へ直通することにも触れ、「浅草駅と会津田島駅を結ぶことで利便性向上を図り、会津エリアの活性化にも貢献したい。『リバティ』が日光・鬼怒川エリア、会津エリアをつなぐ架け橋となるよう全力を挙げていきます」と述べた。

1~3号車が会津田島行「リバティ会津101号」、4~6号車が東武日光行「リバティけごん1号」

4番線ホームに「スカイツリーライナー2号」が入線

出発式では「浅草の振袖さん」からの花束贈呈やテープカットなどが行われた

浅草駅長の出発指示合図で発車

浅草駅の特急ホームに「リバティ」の乗車位置案内も設置されていた

続いて浅草観光振袖学院「浅草の振袖さん」から「リバティ」の運転士・車掌へ花束が贈呈され、出席者によるテープカットも行われた。その後、浅草駅長の出発指示合図で「リバティけごん1号」「リバティ会津101号」は定刻に発車。下今市駅まで併結運転を行った後、「リバティけごん1号」は東武日光駅に8時22分到着予定。「リバティ会津101号」は野岩鉄道・会津鉄道に乗り入れ、会津田島駅に9時45分到着予定となっている。

浅草~東武日光・会津田島間の特急「リバティけごん」「リバティ会津」は1日4往復運行。「リバティ会津」は会津田島駅にて、会津若松方面へ向かう「リレー号」(会津鉄道が運行)と接続する。「リバティ」は最大の特徴である併結・分割機能を生かし、日光・鬼怒川・会津方面の特急列車の他に近距離区間の特急列車でも運用される。通勤時間帯には浅草~春日部間の特急「スカイツリーライナー」、東武アーバンパークライン(野田線)へ乗り入れる特急「アーバンパークライナー」が新たに設定された。