フジテレビ平日午前の情報番組『とくダネ!』(毎週月~金曜8:00~9:50)が、4月第1週(3~7日)の週平均視聴率で7.5%をマークし、昨年9月第2週以来、7カ月ぶりの民放横並びトップを獲得したことが10日、明らかになった。

『とくダネ!』キャスターの(左から)菊川怜、小倉智昭、梅津弥英子アナウンサー

同番組は、年度平均で14年度から3年連続トップを獲得しているが、同時間帯の裏番組『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)が猛追し、16年度は同率首位に。月間平均で見ると、昨年後半から『モーニングショー』にトップを譲っていた。

そんな中、新年度最初の週となった4月第1週で、『とくダネ!』は平均7.5%を獲得。7.4%だった『モーニングショー』に0.1ポイント差をつけて勝利した。ちなみに、同週の日テレ『スッキリ!!』は6.3%、TBS『ビビット』は2.8%だ。

『とくダネ!』の山崎亮介チーフプロデューサーは、この要因について「森友学園や北朝鮮の問題など、ハード(硬い)系のニュースを多角的・重点的に取り上げるという番組の原点回帰が、視聴者の皆さんの支持につながったのではないか」と分析する。

最近、この時間帯の民放情報番組は、ボードを作成して分かりやすく解説するというのが主流になりつつあるが、「奇をてらったやり方ではなく、やはり取材を大事にした結果だと思います」と話す山崎CP。特に、国有地払い下げ価格に端を発した"森友問題"については、自前の取材スタッフを関西の現地に投入しており、「横並びで見ると取材量は圧倒的で、独自ネタも多くなっています」(山崎CP)という。

その効果は顕著で、森友問題が明るみに出た2月から、視聴率が徐々に上昇。また、前に放送されている『めざましテレビ』の第2部(毎週月~金曜6:10~8:00)が、3月の月間平均視聴率で1年2カ月ぶりに民放トップへ返り咲くなど復調となっており、こちらの相乗効果もあるようだ。

1999年4月にスタートした同番組は、今や朝の情報番組で最古参。ライバルが群雄割拠する時間帯で、山崎CPは「今後も各局切磋琢磨して競い合う状況は続くと思いますが、いい流れを引き戻して、週平均トップ、月平均トップと継続していきたい」と意気込みを語っている。

視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区。